車検は保安基準といって一定の基準のもとで通すかどうかを判断します。
その中にタイヤについての基準もありますが、タイヤのはみ出しについては割合厳格に規定されているといって良いでしょう。
車検でのタイヤのはみ出しについての保安基準
タイヤのはみ出しについては都市伝説のようにいろいろと言われますが、基準とその判断方法は案外シンプルです。
まず保安基準は以下のようになっています。
車枠及び車体(第18条) 検査規程5-26
- タイヤの中心からまっすぐに線を引く
- タイヤの最上部と前30度、後ろ50度の部分がフェンダーから出ているかどうかで判断する
つまりタイヤのすべての部分がフェンダーから出てはいけないということではなく、一部のタイヤの上部の80度の部分だけがフェンダーから出てはいけないということです。
図でいうと以下のフェンダーから斜線のタイヤの部分がはみ出しているかどうかで検査を行うというのが原則となります。
車検でのタイヤのはみ出しの検査方法
細かくいえば車検場ごと、また検査官ごとに検査方法は若干違ってきますが、一般的には以下のような流れになることが多いでしょう。
- 目視でタイヤのはみ出しに疑いがあるかどうかを確認
- 疑いがあれば実測をする
ということで改造車などでなければまず目視だけでそのまま通るということが多いでしょう。
はみ出しの実測方法としては
- 平坦なところに車を停車する
- 糸の先に重りをつけたものをフェンダーから下げてはみ出しがないか検査
と原始的な測定となります。
糸による検査も多いのですが、今は透明のアクリル板に30度と50度などの角度が記載されていて、それをフェンダーに当てて測定する車検場も出てきています。
はみ出しの判定される箇所は、タイヤの中心よりも上部で、下部については測定対象とはなりません。
ただし検査官によってはタイヤの下部も測定対象とする人も聞いたこともありますが、正直いって多少検査官によっても違うように感じています。
この点は車検全体にいえますが運もあるといって良いでしょう。
参照
車検でのタイヤはみ出しへの対策
タイヤのはみ出しは第一印象が案外重要です。
少し出ていても印象が良いとそのまま通ることがないともいえないからです。
大幅に出ていれば論外ですが、基本的にはタイヤがはみ出していればその修正をするのが先決です。
- フェンダーを広げる
- 爪折りをする
などといった方法もありますが車種によっては構造変更をしなければいけないこともあり、どうかと思います。
また自分でやれば塗装の問題も出やすいので業者に依頼しなければいけませんが、費用的に2~3万はかかってくるのでこれもデメリットといえます。
車検でのタイヤはみ出し対策をモールで行う
他にはモールをつけるという方法もあります。
ディーラーにモールをつけて車検を出せばまず良い顔はしませんが、ユーザー車検だとモールは一応通ります。
(もちろん程度にもよりますが)
費用的にもモールのほうが安いので個人的にはたたき出しよりもまずはモールを検討するほうが良いと思います。
タイヤのはみ出しと車検業者
車検業者には指定工場と認証工場とがあります。
今回タイヤのはみ出しを解消するのであればどちらでも良いのですが、モールをつけてなどの状態で車検に出すのは指定工場では良い顔はまずしないと思います。
一番厳しいのはディーラーかもしれませんが、その場合には認証工場の業者に出すか、ユーザー車検といって自分で車検を通してしまうという方法が良いと思います。
それでも程度によっては再検が必要となるかもしれませんが、検査官に事情を聞いて整備をしてから再検を受ければ良いと思います。
参照
「車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは?」
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