車検では大きくいえば6つの検査項目がありますが、その真ん中程度の順番に光軸検査が行われます。
簡単にいえばヘッドライトが進行方向を照らしていて安全に走行できるのかという検査ですが、これが案外落ちやすい検査となってくることもあります。
車検での光軸検査の方法
車検場ではラインに車を乗せて検査を行います。
光軸については機械の前に車を停車させて、ヘッドライトをロービームにしてその
- 光軸
- 光量
とをチェックします。
光量検査については車検場によってはハイビーム検査をまだしてくれるところもあります。
ハイビームでは検査は行われませんので、極端にいえばハイビームで光軸がずれていても車検には通るということになります。
今回はヘッドライトの光軸を中心にして記載をしていますが、光軸とともにこの光量でも落ちてしまう車があります。
一般的に走行していてもライトが暗くなっていく感じを受けている人も多いかもしれませんが、普通に運転していても日光の紫外線でも光量は落ちていきます。
これもある程度は対応方法がありますので、詳しくは以下のページに説明をしています。
参照
車検で光軸調整は必要か?
普通に走行していて、特に走行距離も長くないという場合そう光軸が狂うということはないと思っているドライバーも多いです。
しかし実際にはかなりの割合で車検では通らない光軸となっている車が多いです。
日本の道路はきれいに舗装された道路が多いのですが、砂利や歩道や側溝など案外車には振動が加わります。
このような振動を吸収する機能がもともと車にはありますが、それでも吸収しきれないと光軸を狂わせるということもあります。
つまり走行距離が少ない場合でも、道路の状況によって光軸が狂っていて通らないという車が案外多いということになります。
車検での光軸基準を知り調整をする
車検ではどのように光軸検査をして合格かそうではないかの判断基準にしているのかということですが、
- 車を1メートル以内に近づける
- ロービームにする
- この段階で一番明るい点をマークする
- さらに車を10メートルまで遠めにして停車させる
- やはりロービームの状態で1メートル時点の一番明るい点とどの程度明るい点がずれるのかを検査する
- このずれの合格ラインは左右とも左右27センチ、上10センチ、下はその車のライトの地上からの距離の20%まで以内に入るかどうか?
という順番に検査を行います。
ユーザー車検という場合でもこの光軸検査はなかなか難しいようで、光軸調整だけを整備工場のテスターに沿ってやってもらうというドライバーも多いです。
自分でやる場合には1メートルと10メートルとで2回近所の壁などを対象にすればかなり正確に当日のような検査ができるでしょう。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
車検の光軸調整の費用
車検場の前には整備工場がいくつか営業されていることが多いです。
たとえば当日の朝に光軸検査だけチェックをして、狂っていれば調整してもらって車検場に入るというような利用方法の人もいます。
費用は1000円程度で、時間も15分程度以内には調整が終わります。
車検での光軸調整方法
整備工場では10~15分で光軸調整ができるということですが、光軸の検査もその調整も実はドライバーが自分でするのはそう難しくありません。
ヘッドライトが車についている箇所がありますが、そこの付け方を調整するということがその調整方法となります。
具体的にいいますとヘッドライトは光軸や位置や角度を固定するネジが入っていて、それを調整するというのが方法となります。
簡単な工具があればだれでもできますので、時間がある人は挑戦してみても良いと思います。
ただ仕事で忙しいという場合には1000円でできることをわざわざ自分でする必要もないと思いますので、ユーザー車検という場合でも光軸調整だけ整備工場で簡単に調整してもらうほうが良いと思います。
車検の光軸検査ではレベライザーで落ちることもある?
レベライザーを標準搭載している車が最近は主流です。
機能的には同乗者や荷物積載量を感知して光軸を自動調整するものですが、この設定をしたまま車検ラインに入って光軸で落ちるということも多いです。
レベライザーは0設定にして車検ラインに入るのが正しい受け方です。
またこのレベライザーが故障していても車検に通るのかと心配する人が多いのですが、特にレベライザーの故障で車検に落ちるということはありません。
光軸検査で4灯ヘッドライトの場合の注意点
また4灯の場合にはそのまま車検を受ければ光量などで正常に測定できません。
そのため通るためにその日は2灯をテープなどで覆い、2灯の状態で車検ラインを通すということが必要となります。
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