車検を通す業者はいくつかあります。
それぞれ
- 料金
- 車検が通るまでの日数
- 安心度(どこまで整備するのか?)
- 平日に仕事を休んで車検を受けることが必要か?
- 特典
などで違いがあります。
業界の中にいる人には当然のことですが、正直いって毎回車検を受けていてもよくわからないと思います。
このページではできるだけわかりやすくこの車検をどこで通すのが有利なのかについてユーザーの考えや車の状態によって分けて説明をしていきたいと思います。
車検を受けることができる場所は2つ
車検というのは基本的には
- 全国にある運輸支局と自動車検査登録事務所(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)
- 指定工場(民間車検場)
の2つとなっています。
指定工場というのは作業場の規模、設備、整備要員の人数、など一定の条件をクリアしなければ国から受けることができないとされています。
そのため訪問したときに大き目の敷地で営業していない場合には指定工場ではないという場合が多いです。
指定工場ではないところでも車検の受付を業務として行っていますが、これらは認証工場といわれます。
認証工場では
- チェーン店などではグループ内の指定工場に持ち込み車検を受ける
- または運輸支局に車の持ち込み車検を受ける
というような車検の通し方になってきます。
参照
「車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは?」
車検を通す7つの方法
- 正規ディーラー その自動車を購入したところで車検を行うこと
- 車検専門フランチャイズ 指定工場のところが多い
- 民間整備工場 町の整備屋さん、指定工場でないことが多い
- ガソリンスタンド 指定工場でないところが多い
- カー用品店 やはり指定工場でないところが多い
- 車検代行業者 ユーザー車検代行のこと
- ユーザー車検 自分で車検の手続きをして通すこと
車検を通すのはこのような業者や手段があります。
正規ディーラーのメリットとデメリット
正規ディーラーでははっきりといって車検費用は高くなりやすいといって良いでしょう。
費用の相場としては、法定費用 に 4万円から10万円程度の車検費用がかかるような感じです。
正規ディーラーのメリット
- 事故を起こしたときにディーラーの責任問題が出るので整備も厳重に行う
- 車検整備保証がつく
- 代車が用意される
- 自社車両についての車検や整備には一番詳しい(自社車両以外の車検、整備は詳しくはない)
- 土日祝も営業していて受付してもらえる
正規ディーラーのデメリット
- 費用が一番高い業者
- 新品の純正部品を使用するのでコストがかかる
というものなどがあります。
値段としては整備工場で車検をするよりも車種にもよりますが、3万程度以上は高くつくといって良いでしょう。
安全性を求める、また故障の予防という観点からすれば圧倒的にディーラー車検にメリットがあると思います。
参照
車検専門フランチャイズのメリットとデメリット
もともと民間整備工場から出発して今はフランチャイズ化しているというところが多いです。
特徴としては車検工場出身のところでは車検や整備にノウハウがあり、フランチャイズ本体の品質基準を維持していることです。
早さ、安さ、料金の明確性が揃ったのがこの車検専門フランチャイズの特徴といえるでしょう。
費用の相場としては、法定費用 に 2万円から6万円程度の車検費用がかかるような感じです。
車検専門フランチャイズのメリット
- 指定工場のところが多く、車検と整備でも3時間程度で終わりスピーディー
- 指定工場では休日でも車検を受けることができる
- さまざまな車種の車検を行うので、車種に限定されずに車検や整備能力が高い
- 同じフランチャイズであれば全国的に均一のサービスを受けることができる
- 料金的にもディーラーよりも3万程度は安くなる
- 割引制度などが充実しているところもある
- オイル交換など整備面での特典がある
- 土日祝も営業をしている
車検専門フランチャイズのデメリット
- 持ち込みと引き取りをユーザーが行わないといけない
- 予約制になっているので事前の連絡が必要なところもある
- 料金がカード払いができない加盟店では申請時すぐに現金が必要となるところもある
参照
「フランチャイズ車検のメリットは明瞭料金と整備能力の高さ?」
民間整備工場のメリットとデメリット
その名の通りに整備を得意としていて、車検とともに修理もしっかりと行えます。
費用の相場としては、法定費用 に2万5千円から8万円程度の車検費用がかかってくるという感じです。
一般にいう街中の自動車整備工場で、数人から10人程度までで経営しているというところが多いです。
民間整備工場のメリット
- さまざまな車種の車検や整備に対応してもらえる
- リビルト(リサイクル)用品を使用してくれるのでディーラーよりも安くなる
民間整備工場のデメリット
- 工場によって設備や能力や経験にばらつきがある
- 土日祝が休みとなっているところが多い
- 持ち込みと引き取りはユーザーが行わないといけない
- 新しい車のコンピューターには精通していない整備士が多い
- 外観は工場なのでディーラーやフランチャイズよりも入りにくいように感じる
- カード払いなどに対応していないところも多い
費用はフランチャイズよりも高めですが、その分整備には時間をかけてじっくりやってくれます。
ただし若い整備士がいないと新しい車には(特にコンピューター系統)対応できないというところもあります。
個人経営ということで教育や研修や勉強などが進まないこともあるので、この点でややドライバーには敷居の高いものとなっているといえるでしょう。
参照
ガソリンスタンドやカー用品店のメリットとデメリット
普段よくドライバーがよく行くこれらの店でそのまま気軽に安心して車検を依頼することができます。
費用の相場としては、法定費用 に 2万円から6万円の車検費用がかかるということで車検専門フランチャイズと同程度の金額といえます。
車検業界では異業種からの新規参入といって良く、最近は急速にシェアを伸ばしているといって良いでしょう。
スタンドやカー用品店のメリット
- 料金的には車検専門フランチャイズと同程度で安い
- スタンドでは24時間受付ができるところもあり、カー用品店では土日などでも受付ができる
- スタンドではガソリンの値引き、カー用品店では洗車やボディコートといった特典があるところもある
- カード払いに対応しているところが多い
スタンドやカー用品店のデメリット
- 指定工場でないことが多い
- その場合にはグループの指定工場に車を回すので車検がその日に終わることは少ない
- 整備能力がディーラー、整備工場よりもやや劣る
- スタンドとは別の指定工場に運んで車検を行うのでスタッフのレベルがわかりにくい
- スタンドでは責任の所在が曖昧で、責任がスタンドか工場のどちらにあるのか不明確
- スタンドでは代車がないことが多い
- スタンドでは自家用車の持ち込みと持ち帰りの手間がかかる
参照
車検代行業者のメリットとデメリット
極端な場合、本業が旅行代理店で車検代行を副業でしているというようなところもあります。
この車検代行とはユーザー車検の代行と考えることができ、整備などはありません。
あくまでもただ車検を通すだといういうように考えて依頼すると良いと思います。
ただ車検を通したいというユーザーには安く車検を通せるので良いと思います。
費用的には法定費用に1万から3万円程度の車検費用がかかるということで、ユーザー車検を自分でやる次に安いといえるでしょう。
車検代行業者のメリット
- 平日に休みが取れないがユーザー車検で車検を受けたいという人に向いている
- 料金は最も安い
- カード払いの対応もしているところも多い
車検代行業者のデメリット
- もちろん指定工場ではないので車検に数日かかる
- 車の調子が気になる場合には整備業務ができないところも多いのでデメリット
- 代車の貸し出しがないところもある
- 持ち込み、持ち帰りが基本
参照
ユーザー車検のメリットとデメリット
簡単にいえば自分で車検を通してしまうことです。
案外知らない人も多いのですが、業者を通さなくても車検は受けることができます。
費用的に一番安くつくのがこのユーザー車検です。
法定費用という最低限の費用のみで車検を通すことができ、およそ5万から7万円程度で車検を通すことができます。
およそディーラー車検の半額程度で済むと考えれば良いでしょう。
ユーザー車検のメリット
- 費用としてはもっとも安い
- 自分で行うので余計な部品の交換などは行われない
ユーザー車検のデメリット
- 平日しか運輸支局が開いていないので仕事を休まないといけない
- 車検に通すための車の整備やチェック、当日は書類の記載など面倒なところもある
- 車の年数によっては車検に通らないこともある
- 24ヶ月点検を自分でするのは非現実的なので大きなトラブルでかえって費用がかかることもある
- 車検に不合格になればまた再検しなければいけない
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
車検費用や価格の比較
上記のように車検業者やユーザー車検などいくつかの通す方法があります。
これらの費用相場を比較すれば以下のようになります。
- ディーラー 法定費用 + 5万~10万
- 整備工場 法定費用 + 2万~8万
- フランチャイズ 法定費用 + 2万~6万
- スタンド、カー用品店 法定費用 + 2万~6万
- ユーザー車検代行業者 法定費用 + 1万~3万
- ユーザー車検 法定費用のみ
上記で金額の上下があるのは車の状態、重量によって多少異なってくるということですが、このような費用相場となっています。
毎回ディーラーに車検に出すのはもったいない?
車検は2年ごとにやってきますし、その費用も決して安くはありません。
法定費用だけでも何万も一気にかかるわけで、その上に車検業者への支払いも出てくるので正直ドライバーには負担も大きいです。
しかし最近の車は特に国産車を中心になかなか故障しないようになってきました。
車の平均寿命も10年を超える現在では、車検も2年ごとに必要かといえばそうでもないといえます。
個人的にはたとえばエンジンの音がおかしいなど異常を感じれば整備に出すということで十分に10年などは持つわけです。
2年ごとにディーラーに車検を出せばたしかに臨時的に車のメンテナンスをする必要もないでしょう。
しかしまだ使える部品も相当数交換するので無駄でもあります。
そのため個人的にはディーラーとフランチャイズに交互に車検を出すというような方法が財布には優しいといえます。
またこの方法だと整備能力は落とさずに車を車検ごとに整備できるので故障の可能性も低いです。
安い車検業者のデメリット
ディーラーが最も高いといえますが、その反面整備や点検が重厚で安心感でいえばやはりディーラーだといえます。
上記のようにその他の業者はより安いところもあるのですが、デメリットもあります。
安さで車検業者を選択するのは簡単ですが、車の場合には整備能力がないと不安です。
価格と整備能力のバランスを考えれば整備工場、フランチャイズがベストではないかと思います。
ただしこのような業者も
- 部品がリビルトであるので安いか、正規部品ではない
- 自分で業者への車の持ち込みをしなければいけない
- 完全予約制となっていて融通がきかない
というデメリットもあります。
逆にいえばこのようなデメリットがあるので経費節約となり、ディーラーよりも価格が低く設定できるともいえます。
車検方法と口コミを比較
知恵袋などを呼んでもらうとわかりますが、車検業界の1つの悪弊としては
- ドライバーの車の知識量によって見積もりを変える
- 知識のない人には余計な部品交換もして高く請求する
- 見積もりでは安いというようにいっていて実際には追加料金の請求がある
- よくわからない見積もり明細を追加する
などといったところはまだまだ存在しているといって良いでしょう。
この傾向は根強く、一部のディーラーでもありますし、最近車検業界に参入してきた格安業者にも見てとれます。
では何を信用すれば良いのかということですが、
- 自分にとって必要な交換するべき部品を知ること
- 複数の業者に見積もりをして比較をすること
- 明瞭会計な業者を選ぶこと
というような方法があると思います。
これらについては以下のページでまとめていますので参考にしてほしいと思います。
参照
どの車検を受けるのがベストか?
このように現在では異業種からの参入もあってますますユーザーとしてはどこで車検を受ければ良いのか迷うことになっています。
- お金に余裕があってしっかりと整備したいという場合にはディーラー車検
- 車の調子も気になるが費用は数万でも押さえたいという場合には整備工場、フランチャイズ
- 費用を抑えて仕事も休めないという場合には車検代行業者
- 費用を最大限に抑えたいという場合にはユーザー車検
というように考えると良いと思います。
車検は新車で3年、それ以外では2年ごとに行います。
最近の自動車は優秀でそう簡単に故障したりはしないわけで、たとえば
- 新車で最初の車検はフランチャイズ
- 5年目の車検はディーラー
- 7年目はまたフランチャイズ
- 9年目はしっかりと整備するためにディーラー
というように年数や車の調子によって車検をどこで通すのかを分けて考えても良いと思います。
<スポンサード リンク>車検サービスについて
整備能力の高さと、リーズナブルな費用とを兼ね備えた大手車検専門フランチャイズです。
立ち合い車検、整備士による説明とで明瞭会計を実現しています。
元整備工場が加盟しているので整備能力には定評があります。
⇒ ホリデー車検のレビューはこちらから
最大級の車検業者検索サイトです。
車検費用が最大82%オフの特典もあります。
車検とともに整備点検もついているので安心できる業者が多いです。
⇒ EPARK(旧:お宝車検)のレビューはこちら