限定自動車検査証でよくある失敗 車検に通すまでの手順

 

限定自動車検査証というのはユーザー車検などで車を車検場に持ち込み、通らない場合に発行されるものです。

 

  • 落ちた当日だと2回まで再検査が可能
  • 同日に整備をする時間がないなどだと限定自動車検査証を受け取り15日以内の期限をつけてもらえる

 

というようになります。

 

車検に落ちた場合の検査項目

 

同日の検査、また限定自動車検査証による15日以内の再検査はともに1度目の車検で落ちた箇所のみ保安基準に沿った整備ができていれば通るとなります。

つまりすべての検査が行われるのははじめの検査だけで、あとはその落ちた箇所の整備だけをすれば良いとなります。

 

車検に落ちた同日に再検査を受ける方法

 

冒頭のように同日再検は2回まで可能となります。

ただし3月の車検場はもっとも混雑するので物理的に2回は無理という場合もあります。

せいぜい1回しか同日の再検査は受けられない場合もあるので注意が必要です。

この同日の再検査の方法としては

 

  • 落ちた箇所が記載された書類を持って付近のテスター屋さんに行く
  • すぐに落ちた箇所の整備をしてもらう
  • 車検場に戻り、再検査を受ける

 

という流れとなります。

テスター屋さんは以下のページにも説明をしていますが、車検場の近くに営業をしていて飛び込みで整備を依頼することができる場合が多いです。

しかしロケーションが車検場から近いと3月などといった繁忙期には待つ時間が必要な場合もあって、スムーズに整備してもらえないこともあります。

 

参照

ユーザー車検の前にはテスター屋を利用するほうが良いのか?

 

同日再検査が無理な場合には限定自動車検査証を活用

 

上記の同日再検査が理想といえますが、

 

  • 落ちた箇所が整備に時間がかかる箇所だった
  • その日は再検査をする時間がなかった
  • 落ちてしまったので車検業者に出して確実に通すほうが良いと思った

 

というような場合には限定自動車検査証を発行してもらいましょう。

この時点で車検には通っていないので公道は走れませんが、限定自動車検査証があれば車検証の有効期限が切れていても

 

「車検、整備、修理を行おうとする場合には走行できる」

 

となります。

しかしこの限定自動車検査証の有効期限も15日しかありませんので、期限内にしっかりと車検を通す必要があります。

車検に通す方法としては

 

  • テスター屋などで落ちた箇所だけ整備してもらって車検場で再受験する
  • 面倒な場合には車検業者に出してしまう

 

という両方から選択することができます。

車検業者の比較については以下のページでしています。

費用だけでなく、整備能力も加味して慎重に選んで欲しいと思います。

個人的におすすめは整備工場、車検専門フランチャイズとなります。

 

参照

車検を通す7つの業者を徹底比較

 

限定自動車車検証で車検の有効期限が伸びるのか?

 

よく誤解をされるのがこの限定自動車検査証ですが、これはもともとの車検の有効期限を延長させるものではありません。

あくまでももともとの車検証の有効期限が優先されます。

つまり車検証の有効期限後15日後に再検を通しても、次回の車検証の有効期限は前回と同じ日付となるということです。

車検証の有効期限を後ろにずらしたいという場合には指定工場である車検業者が発行できる保安基準適合証を利用しなければいけません。

 

参照

車検月の変更を保安基準適合証取得で行う方法

 

限定自動車検査証でよくある失敗のケース

 

この限定自動車検査証ではいくつか失敗してしまうドライバーの方がいます。

今まで聞いている話をまとめていきます。

 

限定自動車検査証を受け取らずに帰宅してしまった

 

同日検査をしない予定なのに落ちた後そのまま帰宅してしまう方がしばしば出てきます。

この場合には、残念ですが車検をまたはじめから受けないといけません。

限定自動車検査証があれば15日以内に落ちた箇所のみ整備して通せば良いのですが、このメリットが消えてしまうということになります。

ただし自賠責や重量税などの払ったことは消えませんので、領収書は使えます。

 

限定自動車検査証の有効期限を超えてしまう

 

上記のように15日という有効期限があります。

これを超えてしまうドライバーも多く、ケースによってはこの期限が切れたときにすでに車検切れとなってしまっている場合もあります。

この場合には公道も走れませんので、

 

  • 仮ナンバーを市役所に申請して、その後車検場に持ち込み通す
  • 車検業者に車を取りに来てもらって業者に通してもらう

 

ということが必要となります。

仮ナンバーについては詳しくは以下のページで説明をしています。

 

参照

車検の有効期限の延長を受ける方法

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