ローダウンのメリットと車検に通らないケースの基準とは?

 

車高を下げるローダウンを検討する場合もあるかと思います。

乗り降りがしやすいなどメリットもいくつかある反面、デメリットも多くあります。

今回はローダウンのメリットとデメリットとともに車検での話もまとめてみたいと思います。

 

ローダウンとは?

 

はじめに念のためローダウンの定義について説明をしておきます。

 

「スプリング(サスペンション)を短くしてホイールの位置を低くすること」

 

です。

車の乗り心地に密接に関係するスプリングの衝撃吸収力を犠牲にして、その代わりに重心を低くすることをローダウンといいます。

 

ローダウンのメリット

 

ローダウンというと悪質なドレスアップというように解釈されてしまう向きも今の社会ではありますが、メリットも実はいくつかあります。

 

  • 乗り降りがしやすくなる
  • 重心が低くなるので走りが安定する
  • 主観的な部分でもあるが見た目も恰好が良くなると捉えるドライバーもいる

 

というところが主なところだと思います。

 

ローダウンのデメリット

 

逆にデメリットについてですが、数的にはデメリットのほうが若干多くなります。

 

  • 車検に通らない場合もある
  • 今まで当らなかった縁石などに当たって車に傷がつく場合も多い
  • スプリングが固くなるので乗り心地が悪い
  • ローダウンへの改造費がかかる
  • スプリングの寿命が短くなり維持費がかかる
  • 下げすぎれば特に車の寿命を短くしてしまう

 

などです。

私もかなり昔ローダウンをしていた車に乗っていましたが、コンビニの出口で縁石に下回りをこすったことがあります。

オイル漏れを起こし、車が動かなくなったこともありました。

ローダウンでは普通の車だとなんでもない道で致命的な損傷を受けてしまうこともあります。

またスプリングが固くなるのがローダウンですから、何気ない道を走っていてもその衝撃は直接搭乗者に伝わってくるような感じがします。

道の衝撃を和らげるスプリングが機能しなくなるようなイメージとなるので、走りの安定性の反面、この乗り心地のデメリットは甘受しなければいけなくなります。

またスプリングが3年など短期間にすぐにダメになるのもローダウンのデメリットです。

その都度2万などと修理費が必要となり、車検費用も通常の場合よりも高くなってくることが多いです。

 

ローダウンと車検の保安基準

 

ローダウンといえば構造変更しなければいけないと思っているドライバーも多いのですが、実はそうでもありません。

 

  • 前輪のタイヤの真ん中から後輪のタイヤの真ん中までの間で地上高(車高)が9センチ以上あること
  • アンダーカバー等が装着されている場合には5センチ以上

 

とこのような最低地上高の基準があり、ローダウンしてもこの基準を満たしていれば車検には通ります。

9センチ基準が問題となる場合だと

 

  • マフラー
  • リアデフ

 

あたりが一番低いところになりますが、この箇所が9センチ基準を満たしていればローダウンしても車検には通ることが多いと思います。

 

参照

車検での車高の最低基準で含まれないものはどこか?

 

他にも

 

  • ショックアブソーバーのガタつき
  • フェンダーからホイールやタイヤがはみ出る

 

というようになっても車検に通らないとなります。

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