車検では外観検査といって外回りのヘッドライトなどの検査が終わるとすぐにスピードメーター検査がやってきます。
感覚的には室内の車検ラインに入ってすぐという感じです。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
スピードメーター検査ではその名の通りに
「スピードメーターの誤差の検査」
が行われます。
たとえば時速40キロで走行しているのに、メーターが30キロを指しているというようなことでは困りますので不合格となってしまいます。
普段このスピードメーターを意識することはないと思いますが、ときにはスピードメーターの誤差で落ちてしまうことがあります。
スピードメーター検査の誤差の許容範囲
では車検ではどのような基準でスピードメーター検査をするのかということですが、
- 検査をするローラーの上に車が乗る
- 車のスピードメーターが時速40キロまでアクセルを踏み込む
- このときにテスターが時速31~42.5キロ(平成18年12月31日までに製作された車は31キロから44.4キロまで)までの範囲内に収まっているかどうかで判断する
となっています。
この基準を見ればわかりますが、時速で約10キロまで誤差があっても良いということです。
スピードメーター検査の抜け穴
上記を見て勘の良い方はすぐにわかるとは思いますが、車検で検査されるのは時速40キロ時点のメーターの動きだけです。
つまりそれ以外の時速でメーターが大幅に狂っていて大きな誤差があっても車検には通るということがいえます。
たとえば
- メーターで時速80キロまで出す
- テスターは時速100キロを指している
というような場合があっても通るということです。
この点、車検のスピードメーター検査はいい加減といって良いのかもしれません。
車検は時速40キロしかチェックをしないということは案外重要なことです。
スピードメーターの実際の傾向
保安基準的には上記のような話となります。
さて実際のスピードメーターはどのような動きをすることが多いのか非常に気になることが多いのですが、
- メーターが40キロで実際は30キロ代ということが多い
- メーターよりも実際には速いというパターンはあまりない
ということです。
スピードメーターのメーカーはこのような仕様でメーターを作成するようです。
私もその背景までは承知していませんが、基本的には
「スピードメーターは実際の速度よりもやや抑えめの表示をする」
というようになっています。
車検では車のスピードメーターにおいて時速40キロ時点で検査をしますが、たいていそのときには実際には時速30キロ代中盤から後半となります。
これはタイヤが摩耗していて、それによって若干実際の速度が回転に対して伸びないという理由もあるといえます。
そのためよほどメーターが狂っていないとまずスピードメーター検査で不合格になることは少ないといって良いと思います。
スピードメーターがマイル表示での車検
外車であったりすれば時速表示でないこともあります。
この場合も車検に通るかどうか心配するドライバーが多いのですが、基本的には何も心配しなくても問題ありません。
車検では時速40キロでのメーター検査となるのですが、マイルでいえば25マイルとなります。
その箇所にシールなどで目印をしておき、当日はその目印を目安にしてアクセルを踏むということでスピードメーター検査には通るはずです。
車検ではスピードメーターが故障していても合格する理由
さてこのメーター検査のときに検査官がどこにいるのかということですが、ほとんど車の近くに立っていてスピードメーターを見ているわけではありません。
つまり無人であって、ドライバーしかスピードメーターを見ていないことになります。
- ドライバーが時速40キロを体の感覚で覚えておく
- メーターが狂っていてもその感覚にしたがってアクセルを40キロに合わせて踏む
ということでも実際は合格します。
時速40キロを体で覚えることはさほど難しくないので、このような方法も法律的にどうかは別にして可能ではあります。
車検とタイヤ外径変更とメーター誤差の計算方法
しかし感覚的に時速40キロを覚えておき、車検場で結果を出すのに自信がないというドライバーもいるかと思います。
そのような場合のためにたとえばタイヤの変更をするときに、どの程度のタイヤサイズまでの変更だとメーター誤差の許容範囲内に収まるのかについて計算をしてみました。
以下のページについてタイヤ変更とメーター検査について考察していますので、参考にしてみて欲しいと思います。
参照
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