スピードを出したいという場合や、あるいはエアスポイラー自体に興味があってという場合などは装備することが多いかもしれませんが、気になるのは車検との関係です。
ネット上でもエアスポイラーについては合否基準について説明されていますが、判断がまったく違っていたりして混乱している方もいるかもしれません。
そのため私の整備士時代の経験などから車検の現場ではどのように判断されるのかについて説明をしたいと思います。
エアスポイラーは指定部品?
指定部品という言葉を知っているでしょうか?
これは該当する指定部品であれば保安基準について適合していれば改造しても良いというパーツということです。
ちなみにエアスポイラーは指定部品に該当しています。
指定部品は他にもいくつかあって以下のページで説明をしていますが、結構な数あるものです。
参照
エアスポイラーの位置と硬さ条件
エアスポイラーは原則としてボディーの前端、側端、後端になってはいけないということで、基本的にははみ出している場合は通さないということです。
原則としてと記載しましたが、これはバンパーの上に位置する場合はということです。
つまり
- バンパーの下端よリ下の部分に半径5ミリ未満の角部がないこと
- 角部の硬さが60ショア以下
という条件であればはみ出しても問題ないということです。
つまりはみ出すのであればバンパーよりも下でないといけないということです。
60シェアというのは金属のような硬さということまでは必要なくて、プラスチック程度の硬さであれば良いということです。
エアスポイラーの取り付け方法
車検では
- 全長
- 車幅
というような項目もチェックされます。
全長では3センチまで、車幅では2センチという基準があって、これを超えるような場合には上記の別ページにあるような構造変更申請をしなければ車検に通りません。
ただしエアスポイラーの場合には取り付け方法が溶接などといったような固定的方法であればこの全長と車幅基準を超えていても構造変更をしなくても車検には通るとなります。
エアスポイラーのまとめ
やや乱雑に説明をしてきましたが、まとめますと
- バンパーより上なら全長と車幅の基準以内にすること
- バンパーよりも下であれば角の長さと硬さの基準を守ること
というように分類できることになります。
車検対応となっていてもこのような保安基準に適合していないものも正直いって存在していますし、車検対応となっているだけで安心してはいけません。
エアスポイラーで車検業者に通らないと指摘されたら
エアスポイラーでは車検業者に通りませんと指摘されることもあると思います。
特にディーラー車検やその系列の工場だとこのように指摘されることもあるのですが、上記の基準に沿っているかどうかをまず確認し、
- その業者に保安基準に適合していると主張する
- それでも通らないとされれば業者を変える
というように対応していきましょう。
ディーラーでは怪しい車両は基本的にすべて通さないという方針のところもあるわけで、保安基準よりも厳しい判断基準を持っていることもあります。
整備工場、車検専門フランチャイズなどで車検を出していくようにしましょう。
上記の保安基準に沿ってさえいれば案外業者を変えるとすんなりと通るはずです。
参照
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