車検では見積もりをすることが多いですが、そのときに業者によっては
- 見積もりを出さない
- 口頭で簡単に説明して終わり
というような業者もあります。
通常、細かい明細を入れた見積もり書が発行されると思っているドライバーからすればよくわからないまま「見積もり」が終わるわけで不安になるかもしれません。
また車検の場合には車のパーツを分解してはじめて整備が必要なところも出てくるわけで、見積書もないとあとでトラブルになることもあるといえます。
見積もり書を出さない車検業者は違法？
車検業者といえば国から認証を受けることが必要ですが、この認証を受けている時点で概算見積書を発行しなければいけないように法的義務が規定されています。
つまり冒頭のように
- 要請をしても見積書を発行しないで契約をさせる
- 見積もり書を発行せずに口答で契約させる
といったことは違法となります。
認証についてですが、車検を代行する時点で少なくても認証は持っていないといけませんので、すべての車検業者に該当する法的義務といって良いでしょう。
見積もり書を発行しない業者は悪徳業者？
業者も忙しいなど事情もあるかもしれませんが、結論としては見積書も出さない業者とは契約しないほうが良いでしょう。
あとでトラブルになってもどうにもならないことが多いです。
- 整備や点検サービスが雑
- 車検ミスなどで車の状態がどうなるかわからない
- 過剰整備の常習業者で聞いている金額とまったく違う金額を請求されてしまう
というような大きな代償を払うことになるかもしれません。
仮に口頭で聞いた金額が非常に安くても、見積り書もないので、後から高い費用を請求されてもどうにもならないことも多いです。
見積もり書もなく車検をされた業者にクレームをつける方法
ではもし上記のように見積書も発行せずに適当に契約させる業者に出会った場合にどのようにクレームをつければ良いのかということですが、
- 直接その車検業者にクレームをつける
- 自動車協会に通報する
- 消費者センターに通報する
- 整備振興会
というような方法があります。
一番良いのは直接その業者に話をつけることで、この段階で費用について双方で納得できれば一番良いと思います。
協会や消費者センターといっても是正機関でなく、ただ通報をストックするしか機能しないことも多いので、仮に通報したとしてもどこまで問題が解決できるかはわかりません。
また法的に争うとしても弁護士等を立てればその代理報酬が30万などと相当な金額となり、車検費用の回収としては経費がかかりすぎ通常はそこまで行えないと思います。
車検業者が恐れるのは整備振興会で、通報されて点数が引かれて営業停止となることもあります。
業者が恐れるのは唯一この整備振興会かもしれません。
見積もり書とまったく違う金額を請求されれば
口頭などで8万程度もあれば車検ができますといわれて、後から20万などと請求されたような場合にどうすれば良いのかですが、基本的に行える方法はあまりありません。
- 民事問題なので警察など行政も介入しない、できない
- 協会や消費者センターもアドバイスしかくれない
- 弁護士も費用が高くて依頼できない
ということで結局は自分で車検業者と話し合いするしかないとなってしまいます。
よく
「高い車検費用を請求されれば支払わないといけないのでしょうか？」
と質問を受けるのですが、それは業者との話し合い次第です。
お金があれば言われる費用を支払うほうが一番早く問題を解決できますが、そうではない場合には
- 車検費用の明細をもらう
- 不必要な整備をされているように思えば質問をする
- 単価も異常に高い項目があれば質問する
- 値引きできるかどうかも質問する
というような流れが必要となります。
このような質問と回答、この流れを何度か業者と行い、納得できる金額となったところで金額確定となってきます。
まだお金を支払っていない場合にはドライバーのほうが立場は強いはずですから、強気に高いと主張していって良いと思います。
過剰整備については以下のページでも説明していますので、参考にしてほしいと思います。
参照
ここまでやってもうまくいかない場合には整備振興会に通報すると訴えましょう。
これではじめて業者の態度は変わってくるかもしれません。
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