通常、車検の有効期間が残っている時期にその期限に気づかずに車検切れを起こしてしまうということはしばしばあります。
この場合、車検に通さないと公道を走行できないということはわかりますが、
- 車検期間はまだ残っている
- その状態で一時抹消をする
というような場合に公道を走行できるのかについて説明をします。
車検の一時抹消とは?
通常、車の一時抹消というのは廃車を予定するような場合に行う手続きです。
法的には道路運送車両法第16条の抹消登録に定められた手続きです。
いよいよ廃車という場合には永久抹消の手続きをさらに行います。
車を輸出するような場合でも一時抹消をすることもありますが、要するに公道は走らないという意味の手続きとなっています。
そのためたとえもともと車検期間が残っていても一時抹消をしてしまうと、残り期間について放棄したことになり、もともとの車検期間内といっても公道を走行することはできません。
一時抹消と永久抹消
一時抹消とは文字通りに一時的なもので、後述しますように再登録もできます。
しかし廃車を完全に決めると永久抹消という手続きも行うのですが、この永久抹消をすれば再登録はできません。
一時抹消をしたあと
- 再び車検を通して走行する
- 廃車をする
ということで一時抹消でとどめるのか、また永久抹消をするのかを決めないといけませんが、永久抹消ではこのように後には引けないということなので決める前によく検討しておきましょう。
一時抹消をするメリット
毎年5月に自動車税というものが納付書によって課税されてきます。
車検切れとなってもナンバープレートを返却するこの一時抹消をしておかないと自動車税は課税されてきます。
将来的に車検にまた通すということになっても、車検切れの期間のうち自動車税の未納期間があればその完納をしないと車検には通すことはできません。
このようなことを避けるために一時抹消をするドライバーが多いのです。
しかし逆に一時抹消のデメリットとしては車検切れで放置せずに、抹消手続きをしなければいけないということです。
そこまで難しい手続きではないのですが、この手の手続きに苦手意識がある人だと面倒に感じるかもしれません。
参照
「車検切れで自動車税の納付書と税務署へ支払い金額とが大きく違う理由」
一時抹消と再登録の方法
この一時抹消をすれば一時抹消登録証明書という書類が発行されますが、この書類を持っておくと再登録をすることができます。
ただしこの再登録には車検にあらためて通さないといけないので、どのみち車検期間が残っていてもすでに切れていても、車検に通さないと公道を走行できないことは同じです。
この一時抹消登録証明書という書類は紛失すれば再発行も可能ですが、手続きはなかなか面倒ですので厳重に保管しておきましょう。
車検切れとそこから車検に通す方法
一時抹消をしておくと自動車税は課税されてきません。
あとは将来的に車検切れの状態からどのように車検を通していくかだけです。
基本的に車検切れでは公道を走れませんので、
- 仮ナンバーを取得して車検場や車検業者まで持ち込む
- 車検業者に車を取りに来てもらう
というようなことが必要となります。
仮ナンバーについては以下のページに説明をしています。
参照
レッカーをチャーターする人もいますが、料金を考えるとあまりおすすめはできません。
車を取りに来てくれる業者もそう多くはないので、ディーラーや整備工場しかダメというように業者選択の幅は狭くなってきます。
費用的に一番安いのは仮ナンバー取得ですが、これを取得できれば自由に車検業者を選ぶことができます。
車検切れから車検を通すということについては以下のページにまとめています。
参照
<スポンサード リンク>車検サービスについて
整備能力の高さと、リーズナブルな費用とを兼ね備えた大手車検専門フランチャイズです。
立ち合い車検、整備士による説明とで明瞭会計を実現しています。
元整備工場が加盟しているので整備能力には定評があります。
⇒ ホリデー車検のレビューはこちらから
最大級の車検業者検索サイトです。
車検費用が最大82%オフの特典もあります。
車検とともに整備点検もついているので安心できる業者が多いです。
⇒ EPARK(旧:お宝車検)のレビューはこちら