車検時に後部座席を倒したままで通す方法

 

営業車や業務用の車両という場合には、

 

  • 後部座席を倒したまま普段は使用している
  • 後部座席を倒し、その上にコンパネや棚や部品工具を設置している

 

といったようなことはあるかもしれません。

結論からいいますとこのような後部座席のままですとそのままでは車検に通らないことがほとんどですが、車検証の内容によって通る基準が変わってきます。

 

車検証の乗車定員を確認しよう

 

車検証では乗車定員という記載項目があって、4人などとなっています。

冒頭のように後部座席を倒していればこの4人というような条件を満たさないので車検には通らないとなってきます。

車検に通るかどうかは

 

車検証の乗車定員が後部座席を倒した状態と合致するかどうか?」

 

ということが重要となってきます。

 

後部座席と車検に通す方法

 

要は車検証と一致させれば良いことですから

 

  • 車検証を構造変更で定員数を変える
  • 後部座席を車検のときに戻す

 

という2つの方法のどちらかを採用すれば通ることになります。

どちらも面倒ですし、また費用もかかってくるのでやっかいですが、2つの方法を少し比較してみたいと思います。

 

定員の構造変更申請をする

 

構造変更というのを一度は聞いたことがあるかもしれませんが、本来とは違う形でもそのまま車検に通すように手続きすることです。

一般的には改造、ドレスアップなどでこの構造変更をするドライバーが多いのですが、そのため通りにくかったり、また申請してもその検査はかなり厳しいというような内容となっています。

しかし今回のように業務用に定員の変更申請をするのであれば検査自体は割合すぐに通せます。

 

  • 自分で構造変更する
  • 業者を通す

 

という2つの方法がありますが、構造変更申請の面倒を考えると業者に代行してもらったほうが良いかもしれないと思います。

具体的にいえば整備工場などが受けてくれるようになっています。

以下のページに手続きを具体的に説明していますが、費用的には3万程度が相場ではないかと思います。

 

参照

車検の構造変更とその費用相場とは?

 

後部座席を戻す

 

一方で後部座席を元に戻し、車検証に合わせるという方法もあります。

この場合にも戻す工賃が必要となりますが、費用的には構造変更とあまり違いはない場合もあるでしょう。

ということでこの後部座席を戻すということでも良さそうに思うのですが、

 

  • 車検後に仕事ができなくなる
  • 次回の車検以降はどうするのか?

 

ということで車検のたびに繰り返し今回のように困った状態となるということになります。

ちなみに車検のときだけ後部座席を元に戻し、車検後に仕事用にまた直すとなると、この車検後の仕事用への変更について業者は受けてくれないこともあると思います。

というのも車検証に反する行為となるので違法となるからです。

そのため費用的なことをいえば長期的には構造変更のほうが安くなるといえるかもしれません。

ただ将来的にプライベートのみで使用する車両となればまた構造変更をしないと後部座席に人が乗れないということになります。

 

構造変更と後部座席の整備まとめ

 

ということで

 

  • 費用的には構造変更が有利
  • ただし私用専用で使うときが来れば構造変更だと不利

 

ということがいえるのではないかと思います。

私用で乗るようになっても2人しか乗車しないのであれば迷わず構造変更が良いと思いますが、このあたりは自分たちのスタイルと照らして決めてほしいと思います。

私なら仕事をまだ続けるのであれば構造変更をしておくと思います。

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