ディーラー整備士というと一般のドライバーからすれば、ディーラー整備士としてかなり長く勤務していくというようなイメージを持たれているようです。
しかし実態としては離職率のかなり高い職場となっていて、技術力のない「整備士も仕方なくディーラーが雇用しているというようなところもあります。
ディーラー整備士の給与が案外低い?
町工場の整備工場、その他の車検業者と比較するとディーラー整備士の給与水準は高いと思います。
しかしこれは相対的な問題であって、仕事量と比較すればディーラー整備士のほうが給与は低いかもしれません。
整備工場と比較すれば仕事が多い割に、給与が低いということで退職している整備士は非常に多いです。
残業が多く体力がないと続かない
個人的にはディーラー整備士の平均年収は300~400万程度ではないかと思っていますが、その割には
- 夜22時まで仕事がある(3月の繁忙期では午前さまになることもある)
- 残業代は出ない部分もある
- 整備中に事故で体を壊すこともある
- 休日出勤も多い
ということで危険できつい仕事といって良いでしょう。
20代といった若いうちは通用しますが、体力が落ちてくればそう続く仕事ではありません。
さらに整備ということで神経を使う部分もあって、ミスをすれば後で大きなクレームや補償問題となることもあって、精神的にも疲労しやすい仕事でもあります。
また仕事場も中間的な年齢の社員はあまりいないので、管理職と意思疎通ができずに退職率も高いという事情もあります。
営業への配置転換で嫌気がさして退職
ディーラー店舗ではローテーションというものがあり、整備士志望で入社してきても数年後にフロント、営業への配置転換を促されることが多いです。
整備士とフロントではまったく畑違いですし、当初の志望と相いれません。
このディーラー特有の配置転換でも退職している整備士は非常に多いです。
新卒整備士が割合入社してくるディーラー店舗では特にこのフロントへの異動も早く行われるので、車検のたびに整備士が変わっているというような印象を持たれることもあるかもしれません。
よくいわれるのはディーラー整備士は30歳になるまでに8割は退職しているということです。
整備士なのに車をいじるのが嫌い?
基本的に整備士といえばなる人は車をいじるのが好きな人が多いです。
しかし専門学校を卒業してすべての車をいじることが好きではないことに気づく人もでてきます。
ざっくばらんにいえば、自分の車をいじるのが好きなだけで、人の車に興味が持てないということで退職していく整備士も多いです。
親の整備工場を継ぐので退職
整備士になるという場合、親や親戚が整備工場を経営していてというような場合もよくあります。
言い方は良くないですが、ディーラーに新卒で整備士として入社して修行をし、年数が経過して親の整備工場に修行を終えて戻るというような形もあります。
ちょうど料理人の丁稚奉公のように最初から戻ることを前提にディーラーで整備士になっているということもあります。
メーカーとディーラーとの待遇の違い
よくいわれるのが自動車メーカーの年収は高いので、ディーラーも待遇は良いだろうということですが、実情としてはこの程度のものです。
年収の関係で30歳でも結婚できない人も非常に多いです。
新聞でいわれるようにたしかにメーカーの給与は良いのでしょうが、ディーラーはメーカーから独立経営ですからそのディーラーが儲かっていないと上記のようにメーカーの半分の年収ももらえません。
- 自動車販売の猛烈な減少
- 車検費用のデフレ化
- 少子高齢化
などディーラーには基本的に向かい風しかないので、今後も給与はまず上がらないと思います。
ディーラー整備士を退職して目指すものとは?
上記のように親の整備工場を目指すという人もごく一部いるのですが、あとは
- ドレスアップショップに再就職する
- 車関係でもディーラー以外い再就職する
- まったく別の仕事につく
というようなパターンが多いです。
ドレスアップショップについては車検といった決まった作業でなく、車のスピードを上げる整備など本当の車好きの人が取りやすいコースだと思います。
ただ割合でいえば車と関係のない仕事をはじめる人が一番多いように思いますが、整備士をしていて職種的なきつさを知り、もうしたくないと思ったともいえるかもしれません。
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