最初は特に問題もなかったのに、次第にエンジンをかけてもかかりにくいという現象が出てくることもあります。
一般的にはこのようになった場合に、
- 修理が必要か？
- 車検には通らないのか？
- 修理費はかなりかかるのか？
- 放置しているとエンジンがかからなくなるのか？
ということが気になると思います。
今回はエンジンのかかりにくい車両と車検について説明をしたいと思います。
エンジンがかかりにくいケースでの車検
車検では基本的には保安基準に沿って決まった検査項目を検査するだけです。
その検査項目については以下のページで説明をしています。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
このページを見てもらうとわかりますが、エンジンの始動状態がどうかということは一切検査項目に入っていないことがわかります。
つまりエンジンがすぐにかかっても、またかかりにくくても車検では関係ないとなります。
ただしエンジンがかからないというのはさすがに検査官も見逃さないと思います。
エンジンがかかりにくい原因とは？
原因としてはいくつか考えられますが、
- 点火プラグが劣化している
- バッテリーが劣化している
- スターターモーターの不良
- ガソリンがエンジンに届いていないときにエンジンをかけている
- 冬だとエンジンオイルが硬くなっている
などといった理由が考えられます。
ネットでもすぐにディーラーに相談するべきという意見もあるのですが、整備士的な意見をいうと車を点検しても実はなかなかわからないということが多いです。
ひょっとすれば車を持ち込み点検してもらってもよくわからないのでとりあえず点火プラグを交換するなどといった対応をとられることもあるかと思いますが、原因が特定できないので「修理」後もエンジンがかかりにくいという症状が改善されないということはよくあるのです。
やみくもに原因を特定し、部品交換をするドライバーもいますが、簡潔に原因を症状別に説明しておきます。
エンジンがかかりにくい症状別の特徴
エンジンをかけたときにキュルキュルと音がすると思います。
この音がするということだとスターターは正常に機能している証拠といえます。
このような特徴であればスターターやバッテリー交換は必要ないことが多いです。
朝や冬など気温が低いときにだけかかりにくいという場合もあります。
この場合にはエンジンオイルが硬くなっていることが原因だと思います。
昼や夏などに正常にかかるようであれば特に気にしなくても良いでしょう。
あとは点火プラグが原因ということもありますが、正直いって最近の点火プラグは優秀なものが多くそう簡単には劣化しないといえます。
まず前回の車検の見積もりや明細を確認してみてください。
そこで点火プラグの交換がされていれば、まず点火プラグが原因ではないと思います。
最後によくあるのはドライバーの誤解です。
エンジンというのは始動するまでに手順があり、目には見えませんが、車の内部でその手順が進むようになっています。
その手順が済む前にエンジンをかけてもかからないということが一番多いです。
以前は1度でかかっていたエンジンも、10秒程度待ってからエンジンをかけるとスムーズにかかるというような状態となることも多いのですが、これは厳密には故障とはいえません。
車も機械ですから、10秒程度待つということも覚えておいてください。
この時間差でしっかりとかかるようであれば特に修理するまでは必要ないといえます。
ここまできてもまだ特徴と一致しないという場合には他の原因が予想されます。
エンジンがかかりにくいには点火、燃料、エンジン本体と大きく3つの原因が考えられます。
いくつかは上記ですでによくある原因としてあげましたが、まだレアケースではありますが他にエンジンがかかりにくい原因となるものはあります。
たとえば空気が入り込み、点火を妨げるというような場合などです。
ここまできてはじめて車検時に業者に原因の特定とその修理を依頼するべきといって良いでしょう。
上記の流れで特徴があると思いますが、それを業者に伝えれば特徴も把握できますから原因の特定もスムーズにできると思います。
エンジン関係はディーラー、整備工場、車検専門フランチャイズなどに点検してもらうようにしましょう。
格安業者もありますが、エンジンといったところは修理する技術がないことも多いです。
参照
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