触媒遮熱板なしで車検に通る車と落ちる車

 

触媒の遮熱板はないと通らないという意見と、通るという意見が混在しているようで質問を受けました。

保安基準ではこの遮熱板について一定の規定があり、車両によって基準が違うようにされています。

そのため自分の車両では遮熱板がないとダメなのかどうかは確認しておかないといけません。

 

遮熱板とは何か?

 

触媒というのはエンジンから出てきた排気ガスを浄化するものですが、その機能中に触媒は高温となります。

その高温になった触媒と車とが接触すると故障の原因となるのですが、これを予防するために触媒近くに遮熱板を設置し接触を予防するということになります。

遮熱板は基本的には金属製ですが、車の使用頻度によって摩耗してきます。

遮熱板が劣化してくると下回りで異音がするようになるという前兆が出てくることもあります。

またそれでも遮熱板を交換しないと最悪車に火災が起こることもあります。

 

遮熱板の保安基準

 

保安基準の第31条や、検査規程5-51において触媒や遮熱板については定められています。

 

  • 触媒等の取付けが確実であり、かつ、損傷がなく、触媒等が原動機の作動中、確実に機能するものであること
  • 熱害により他の装置の機能を損なわないように遮熱板の取付けその他の適切な措置が施されたものであること。ただし、断続器の型式が無接点式である点火装置を備えた自動車にあってはこの限りではない

 

遮熱板については特に2つめの規定が重要です。

これによれば無接点式であれば特に遮熱板がないとしても保安基準に抵触しないことが明示されています。

フルトランジスタともよくいわれることがあるのがこの無接点式です。

無接点式の場合には車検証の型式で「GF」からはじめるような記載となっているはずです。

ロードスターといった車種では無接点式なので遮熱板が必要ないということになります。

車の説明書を見ると仕様の箇所に型式が記載されていると思いますが、そこでまずは確認しておきましょう。

それでもわからない場合には購入したディーラー等に電話をして確認もできます。

 

遮熱板の取付け方

 

無接点式でない場合には遮熱板は付けておかないと車検には通りませんが、付けていてもその付け方に安定感がないとやはり車検に落ちることになってしまいます。

遮熱板は針金で止めたりするドライバーもいますが、無接点式でない限りは取付け方法も厳しくチェックされますのでしっかりと固定するようにしましょう。

 

  • ネジ
  • ボルト

 

などで車検に通るような固定方法を採用していきましょう。

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