自分で車を持ち込みして車検を通してしまうユーザー車検ですが、検査官に言われるまま何となく合格してしまったという感想を持つことは多いかもしれません。
はじめてのユーザー車検を経験したという方はこのように感じることも多いかもしれませんが、検査官から見たユーザー車検について少し説明をしてみたいと思います。
ユーザー車検は適当と感じられやすい理由
そもそも車検というのは決まった項目についてのみ検査を受けるものです。
そのためそれ以外の箇所で非常に摩耗した部品があって車が故障しかかっていても通ることになります。
- サイドブレーキ検査がない
- 整備のように車の分解などはしない
- タイヤの検査も簡単なものしかなかった
- パワーステアリングの遊びの検査なども特になかった
- ブレーキの制動検査も遅い時速での検査しかなかった
よく聞くのはこのような点でユーザー車検はいい加減な検査ではないかと思うようです。
どれももっともなことではありますが、車検では上記について一定の基準から見て条件を満たしていれば通すというような性格なので、適当な検査に思えたのかもしれません。
車検の検査項目と検査官の厳しさ
はじめてのユーザー車検となると検査官や機械の指示に従って車の操作をするだけで一杯一杯になっていることが多いかもしれません。
しかしドライバーが操作をしている間に検査官はしっかりと検査をしています。
検査官も適当なことをすると仕事を失うこともあるので真剣です。
機械を見ながら、車を見て決まった検査をしています。
車検の検査項目は詳しくは以下のページに説明をしていますが、以下のページにあるような検査項目はすべて無我夢中なうちに検査をされて合格となったといえるでしょう。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
今回はうまく通りましたが、2年後となるとまたどこかの項目が保安基準からずれてくるものですからまず整備をしないと通りません。
一度落ちるとよくわかりますが、検査官はかなり厳しく検査しています。
ユーザー車検は危険?
24ヶ月点検というものを知っているでしょうか?
ディーラー、整備工場というような業者を通して車検に出すと車検とともにこの24ヶ月点検も同時に行います。
点検の項目は以下のページに説明をしていますが、100近い項目があってまた車検の項目とはまったく違うものです。
参照
今回ユーザー車検という場合にはこの点検を行っていないと思いますが、次回の車検まで故障しないという保証がないことになります。
エンジン、ブレーキに異音がすればすぐに整備工場などで車を見てもらうようにしましょう。
車検というのは通せば故障しないということではありません。
ただ公道を走行しても良いという資格を得るだけのことであって、故障しないというのは点検を受けてのものです。
車検を通すべき業者とは?
高くても、また過剰整備があっても良いという場合にはディーラーがおすすめです。
しかし適正な部品交換と費用で車検を通したいという場合には整備工場、車検専門フランチャイズがベストです。
ともに整備工場出身ですから技術力はディーラーと差はありませんし、幅広くさまざまな車種に対応できる業者となっています。
ディーラーと変わらない車検と点検を受けることができ、かつ費用も何割か安いというところがフランチャイズのメリットとなっています。
車検業者の選び方については以下のページで説明をしていますので、参考にしてほしいと思います。
参照
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