車検では最初の外観検査においてウインカーのチェックが行われます。
ウインカーを改造している場合はもちろん、ウインカーが損傷しているような場合でも車検ではどう評価されてしまうのだろうと思うわけですが今回はウインカーの保安基準について説明をしたいと思います。
車検でのウインカーの位置
ウインカーについては保安基準では第41条(方向指示器)というところに規定されています。
保安基準の中では割合ボリュームがあって読むのも苦労する規定となっています。
まずウインカー位置についてですが、
- 指示部の上縁の高さが2.1メートル(側面は2.3メートル)以下、下縁の高さが0.35メートル以上
- 前方や後方に対して指示部の最内縁の間隔は600ミリ(幅1300ミリ未満車は400ミリ)以上、指示部の最外縁は自動車の最外側から400ミリ以内
とされています。
ただし
自動車の後面に備えるものが以下の2つともの条件を満たしていれば上の2つの条件は満たさなくても良いとされています。
- 後面の両側に備える方向指示器が左右2個ずつであり、下部に備えるものが照明部の上縁の高さが地上1.5メートル以下であり、かつ照明部の最外縁が自動車の最外側から400ミリ以内となること
- 後面の両側上部に備えるものにあっては、可能な限り最も高い位置に取付けられていて、かつその照明部の下縁と下側に備える方向指示器上縁との垂直方向の距離が600ミリ以上離れていること
車検でのウインカーの色の基準
保安基準では橙色(だいだいいろ)のみが基準に該当するとされています。
オレンジ色系であれば車検には問題ありません。
車検でのウインカー数の基準とは?
これは保安基準によれが規定はありません。
意外かもしれませんが、決まっていないということです。
ではウインカーの数を増やしても良いのかということですが、数としては保安基準に抵触しないこともありますが、取付位置の規定で保安基準に抵触することが非常に多いです。
車検でのウインカー面積の制限
保安基準第41条の最初の規定だけ見れば面積について何も規定されていないようにも見えます。
しかし後ろのほうに
「前後ウインカーとも20㎠」
と規定されています。
ウインカーを正規部品以外に交換することもあるかもしれませんが、購入時の仕様とこの面積基準とを比較してから購入するようにして欲しいと思います。
車検でウインカーにヒビが入っていると不合格?
結論からいいますとヒビが入っていると車検に通らないことはあるといって良いでしょう。
ヒビの度合いにもよりますが、
- 雨などが入るようなヒビ
- 光が漏れるようなヒビ
などはまずダメと思っておくと良いでしょう。
とはいってもウインカーは自分でも簡単に補修できます。
接着剤をカー用品店で購入し、補修しても良いです。
また手間も考えれば中古で購入しウインカー自体を交換してしまうほうが話は早いかもしれません。
車検ではLEDウインカーはNG?
最近ではLED製のウインカーも広く発売されていて、実際に装着しているドライバーも多いようです。
しかしディーラーに車検を出すと車検には通らないというように言われてしまうころがあります。
これはLEDだからダメということではなく、
- 毎分60回以上120回以下の一定の間隔で点滅すること
- LEDによって抵抗値が下がりハイフラッシャー状態になること
などが問題となるようです。
ハイフラッシャー状態とはウインカーが機械的には切れているという判断になり車検に通さない検査官もいるということです。
結論からいいますとLEDウインカーについてはまだ保安基準が追い付いていないのでアバウトといって良く、検査官や車検業者ごとに判断が違うと考えて良いといえます。
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