ディーラーに車検を出すと通常は
「その店舗で車検をしてもらう」
というように考えるのがドライバーの心理かもしれません。
しかし車検から返ってきて確認すれば
- フロントガラスの車検シール
- 明細書
などに同じ系列ディーラーの違う店舗名になっていたということはしばしばあるものです。
ドライバーとしては不信感を持つこともあるようで、なぜディーラーに車検を出していながら別の店舗に投げられてしまうのかについて説明をしたいと思います。
ディーラーの経営体制
ディーラーでもメーカー直経営とフランチャイズ経営とに分かれていますが、今回のパターンではフランチャイズ経営のパターンが多いかもしれません。
たとえばあるフランチャイズディーラーがあったとして
- A店舗 車検の受付のみ
- B店舗 指定工場となっていて、A店舗からの車を回送してここで検査をする
というようなシステムになっていることが多いです。
特に大きなディーラーになると受付と実際の検査を行う店舗とに完全に分かれていることが多く、そのフランチャイズディーラーのすべての店舗で受付した車は指定工場のB店舗に流すというような場合もあります。
参照
「車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは?」
この場合、冒頭のように車検シールや明細書もB店舗の名前となることとなります。
A店舗の名前だと違法車検となって法的に行えないとなります。
ドライバーの信頼とディーラーの車検
ドライバーからすれば受付で話をした店舗で車検や点検をしてもらいたいものです。
見たこともない整備士などに車検や点検をしてもらうことは不安で不快に感じる人もいて当然かもしれません。
しかし
- すべての店舗で指定工場や認証の資格を得ることができない
- 効率的に経営するため1つの場所にすべての車の検査をする
といった事情もあり、多くのディーラーではこのような経営体制となっています。
車検費用をより高くすればすべての店舗でそのまま車検ということも可能ですが、ドライバーの負担を考えればこのような体制もやむを得ないかもしれません。
ただしディーラーとしては事前に別の指定工場で車検や点検をするということを説明することが必要かもしれません。
タイヤ交換とディーラー
実は今回のような場合だけでなく、タイヤ交換などもそのディーラーで行うことは基本的にありません。
タイヤ交換というのは特殊な機械が必要で、ディーラーで直接行うよりも、外注してしまったほうが安くつくのです。
ディーラーからこの種の説明も受けたことはないという人もいるかもしれませんが、他にもあまりないような整備が必要という場合にはまれに外注という場合もあります。
ディーラーと他の車検業者の外注活用の度合い
こうしてみれば案外ディーラーでもその店舗ですべての車検を行っているということは少ないものです。
しかしこれはディーラーだけというわけではありません。
ひどいケースでは表向きは説明しませんが、受付だけしてまったく何の点検や車検もせずに下請けに丸投げという業者もあるのです。
このような業者と比較すれば今回のように別店舗の検査をするディーラーはかなり良心的だと思いますが、気になるドライバーは立ち会い車検制度を導入している業者に出すと良いでしょう。
たとえば車検専門フランチャイズという業者がありますが、この場合整備士の横でドライバーも部品の摩耗度を確認しながら車検を進めていくようになっています。
明瞭会計であるとともに、その場で直接業者に車検をしてもらえるので安心感はあるといえます。
参照
「フランチャイズ車検のメリットは明瞭料金と整備能力の高さ?」
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