一般のドライバーの方の場合ATFという言葉を聞いてもピンと来ないかもしれません。
個人的には今までATFという言葉の意味を正確に知っているドライバーは10%もいなかったと思います。
車検の見積もりを出したときにこのATF交換も入ってくることがありますが、交換したほうが良いのかどうかは非常に迷うのではないでしょうか?
今回はこのATFと車検について記載をしたいと思います。
ATFとは何か?
ATFというのは簡単にいえば
「オートマチック車のギア交換に必要なオイル」
ということになります。
正式名称は「オートマチック トランスミッションフルード」といいまして、ATFのその頭文字の略となっています。
AT車の場合、MT車とは違いギアチェンジを自分では行いません。
- 速度
- ブレーキ
- 道路の状況
- 乗車している人間の体重や積載量
などを自動で計算し、その計算の結果を調整します。
この自動ということでATと呼ばれます。
そしてATFというのはこの計算の結果をギアに伝えてチェンジするために必要なオイルということになります。
ATFの残量はどこで確認できるのか?
この残量の確認ですが、昔の車はゲージで確認できましたが最近の車ではゲージ自体はない構造が非常に多いです。
そのため運転席から簡単に確認できるということはありません。
ATF漏れの特徴としては駐車場の車の下にオイルが漏れているという特徴が一般のドライバーにわかりやすいと思います。
この特徴で絶対にATFの漏れと断定はできませんが、何かのオイルの漏れはあるといえます。
ATFについて不安な場合、まず地面のオイル漏れの後があるかどうかをまず確認してください。
ATFは車検のたびに交換が必要?
説明書などを見ればATFは2年ごとの交換が必要というような説明になっていることが多いです。
しかし結論からいいますと現在の国産車では一度も交換しなくても10万キロ以上通常に走行できるということが非常に多いです。
ATFというのは2万キロごとに交換するというのはATFに関わる部品の摩耗を防ぐという意味で必要ということです。
新車の段階から毎回ATFを交換していれば
- 燃費が良い状態を維持できる
- ATのギア変更がスムーズにできる状態を維持できる
といったメリットがあります。
しかし今まで車検ごとに交換していないという場合には、すでに部品は摩耗しているはずです。
そのため今から慌ててATFを交換するとなればかえってその部品の故障を招くことの危険性のほうが多いといえます。
ATF交換を車検業者から勧められれば要注意
さすがに少ないとは思いますが、もし
「車検業者から新車でもないのにATF交換を勧められれば注意」
して欲しいと思います。
というのも2年ごとなの今までにATF交換をしていない時期があれば、すでに周辺の部品はある程度は摩耗しています。
そのため今回新品のATFにすればその摩耗部品と整合性が取れずにかえって故障の可能性が出てきます。
通常ATF交換を勧めてくる車検業者は聞かないですが、もし該当しているという場合には注意して説明を求めて欲しいと思います。
ATFが漏れている場合の車検
検査でATFが漏れているということがわかることも車が古くなると出てきます。
これにはまず漏れの状態を確認する必要があります。
- にじむ程度の漏れか?
- だだ漏れか?
基本的ににじむ程度であれば放置しておくということも1つの方法です。
そして廃車というタイミングも近いでしょうから、つまりはATF交換のタイミングを廃車のタイミングと解釈しても良いでしょう。
だだ漏れという場合にはかなり近いうちに走行できなくなるでしょうから、やはり廃車を検討しておくと良いでしょう。
停車した状態でどの程度のATFの漏れ具合なのかをよく確認しなければいけません。
停車時にもぽたぽたと漏れていればだだ漏れといっても良く、廃車を検討したほうが良いと思います。
その場合、車検というよりかは廃車と車の購入手続きに入ります。
ATF交換と車の寿命
上記をまとめますと
- ATF交換はするなら毎回の車検で行う
- しないなら廃車までしない
というように一貫した対応が必要となるということです。
特に今までしていないのに今回急にATF交換をするという場合にはその後故障することも多いので、よく注意して業者と話しながら決定して欲しいと思います。
参照
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