車検は有効期限というのが車検証に記載されています。
原理的にはその有効期間内までであればいつ車検を受けても良いのですが、ぎりぎりに受けるということはおすすめできません。
ぎりぎりに車検を受ける人のパターン
仕事が忙しいなど、他のことで頭がいっぱいの場合には車検のタイミングを忘れてしまうということはあります。
そして気がつけば
- 明日が車検の有効期限だった
- 今日が車検の有効期限だった
というようなことになっていることもあります。
最悪これでも気づいてから対応をして車検を受ければ問題はないのですが、いくつかのデメリットはあるといって良いでしょう。
車検が切れてしまうと公道を走れない
まずそもそも論ですが、車検が切れてなにがまずいのかということですが、車検がただ切れたということで即違法ということではありません。
車検が切れれば公道を走れないということで、車検が切れていて公道を走った段階で違法となるわけです。
車検にいくために
- 車検場まで車を持ち込む
- 車検業者まで車を持ち込む
ということさえもできなくなるということが問題となってくるということです。
車検の有効期間に気づくべき一番遅いタイミングとは?
車検業者も連絡をもらえば今回のようなケースではすぐに対応してくれることが多いです。
「車検の有効期間の最終日の昼ごろまで」
に遅くても気づけば業者に連絡すれば何とか車検切れを経験せずに済むといえます。
そこから業者に車検を行ってもらい何とか翌日から新しい車検の有効期間がスタートという感じになるでしょう。
たとえば車検の有効期限が8月31日となっていれば、31日の昼ごろには車検に気づき連絡をしなければいけないということになります。
車検切れでも少し我慢できれば問題はない
運悪くそれ以降に車検切れに気づき、あわてて業者に連絡したという場合、
- 公道を走れない場合には業者に車を取りに来てもらう
- レッカーなどで業者まで運んでもらう
- 新しい車検の有効期間がスタートするまで車は運転できないこともある
- レッカー費用を車検費用に上乗せされる
というような流れとなってくると思います。
車検に合格しないこともある
車検というのは理想的には有効期間の1ヶ月前以降に受けることが良いでしょう。
それよりも早いタイミングで受ければ次回の車検の時期もそれだけ早くなるので損をしてしまいます。
参照
一方でぎりぎりに車検を受けると1回で合格しないときに自動的に車検切れとなってしまうこともあります。
そのため公道を走れない期間もそれだけ長くなるということでデメリットといって良いと思います。
特にユーザー車検やユーザー車検代行業者に依頼するという場合には、この車検の有効期間ぎりぎりというのは避けたほうが良いと思います。
再検をしようとしても車検場の状況によっては10日後などかなり後ろの時期にしか予約できないということもあります。
またそもそもですが、車検業者もぎりぎりであれば作業工程を急がないといけません。
この点、整備などが雑にならざるを得ないので車の整備がおろそかになりやすいという点でもマイナスといえるでしょう。
車検の有効期間ぎりぎりに受けるデメリット
まとめれば
- 依頼する業者によっては車検切れとなってしまうこともある
- 車検業者に依頼するとレッカー代の上乗せをされることもある
- 再検となれば自動的に車検切れとなってしまう
というデメリットがあることになります。
車検の有効期間ぎりぎりに依頼する場合には最低でも指定工場といって車検場に行かなくても自社工場で車検を通せるという業者が良いと思います。
それはたとえば
- 整備工場
- ディーラー
などになってくるでしょう。
参照
その他の業者であっても数日車検切れになっても構わないという場合には問題はありません。
車検期間ぎりぎりに受けるのはお得?
今まで車検ぎりぎりに受けるデメリットやリスクばかり説明をしてきました。
では逆にメリットやお得な部分はあるのかについても説明をします。
よく勘違いをするドライバーがいるのですが、以下のような例で説明をします。
- 車検の有効期限 10月1日
- 車検を受ける予定日 9月15日
この例ですと有効期限の2週間ほど前に受けることになります。
そのため次回の車検は2年後の9月15日になるのではないかというように思っているドライバーも多いようです。
しかしこれは間違いです。
車検というのは有効期限の1ヶ月前以降、有効期限までに受けることにすれば次回の車検の有効期限も変わることはありません。
つまり次回の車検もやはり2年後の10月1日となってきます。
たとえば8月1日など1ヶ月前よりも前に車検を受ければ、次回の車検も2年後の8月1日となってたしかに損をします。
しかし有効期限の1ヶ月前以降であれば次回も車検の有効期限の前倒しとはなりません。
参照
車検ぎりぎりに受ければ次回の有効期限が伸びることもある?
またこれもレアなケースではありますが、指定工場(ディーラー、フランチャイズ、大きな整備工場など)に有効期限の当日やその前日くらいに車検に出すことで次回の車検日が数日遅くなるということもあります。
指定工場とは自社ラインに車を通して車検を通すことができます。
しかし車検証を正式に国に手続きをして発行するのは陸運局に車検を通したときに作成した書類を届出した後になります。
そのため指定工場は仮で車検を通した証明書類として保安基準適合証というものをその場で発行してくれます。
参照
この後数日して車検業者は陸運局に手続きをし、ドライバーに正式な車検証が郵送されます。
この車検証の有効期限は陸運局に車検業者が手続きをした日となるので、通常は車検をした日の数日後になっていることとなります。
車検日が数日伸びて通常のドライバーにどれほどメリットがあるかは微妙ですが(悪くいくと車検切れを起こしてしまうこともあります)、このようにやや複雑な流れを踏めば車検ぎりぎりに受けることで次回の車検日が数日遅れるということもありえます。
ただし何度もいいますが、手違いがあれば車検切れとなってレッカーを呼ばないといけないなどリスクはあるので狙って行うような方法ではとてもないと思います。
車検期間ぎりぎりだと自賠責保険もお得?
車検の有効期限と比較して自賠責の有効期限が1ヶ月ほど長くなっているという場合が多いでしょう。
これは自賠責の有効期限が最終日の昼の12時に切れるという事情があるからです。
参照
上記に説明した保安基準適合証の方法だと、車検の有効期限はたしかに数日後ろに遅くなります。
そして自賠責ももともと1ヶ月長く加入していれば、この1ヶ月余分な自賠責の期間が遅くなった車検の有効期限の分を得したと思うかもしれません。
しかし自賠責はもともと車検よりも1ヶ月長く加入することが原則となっていて、何度か保安基準適合証のお世話になっていればそのうちにどこかで自賠責保険はまた25ヶ月加入とされて車検よりも1ヶ月多く加入するようにされます。
また自賠責保険も1ヶ月であればそこまで大きな保険料ではないので、保安基準適合証の活用で労力やリスクと比較してどの程度得なのかはやはり微妙だと思います。
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