車検の場合、車の販売店でもあるディーラーが最も費用が高いといわれます。
その一方でフランチャイズ、スタンド、カー用品店などはディーラーよりも安い費用を売りに急速にシェアを伸ばしてきています。
ドライバーからすれば安いことはうれしいのですが、反面その安さの理由がよくわからないので安心や信頼感に不安を感じるものです。
今回はなぜ格安業者の車検費用が安く設定できるのかについて説明を行いたいと思います。
整備工場とフランチャイズの安さの理由
まずディーラーの次に安いのは
- 整備工場
- 車検専門フランチャイズ
といえます。
フランチャイズももともと整備工場であったものが加盟していて、整備能力には定評があります。
費用的にはディーラーと比較すれば半額とはいえないものの、何割か安くなってくることが多いです。
たとえばディーラーで15万というケースでは、フランチャイズだと9万程度などになってくるでしょう。
この2つの車検業者の安さの理由としては
- 交換する部品がリビルトであること
- 部品の仕入れがスケールメリットで安くできること
- 余計な部品交換をしないこと
- 車の持ち込みと納車をドライバーが行うこと
- 完全予約制となっていて整備士の配置に無駄がないこと（人件費が安い）
- 整備士など人件費がディーラーよりも安いこと
主にこのような理由で車検費用の安さを達成しています。
参照
「フランチャイズ車検のメリットは明瞭料金と整備能力の高さ？」
スタンドやカー用品店の安さの理由
上記のように整備工場やフランチャイズもかなり安いといえるのですが、スタンドやカー用品店系はさらに1～2万程度安くなってくることは多いです。
上記のようにフランチャイズでも安さの理由は相当あって、はじめてディーラーよりも安い費用を達成できているのですが、スタンドやカー用品店では
「点検や整備をよりスピーディーに行うこと」
というような要素があってさらなる低価格を達成しています。
参照
車検業者を費用だけで選んで良いのか？
車検というのは
- 法定費用
- 車検費用
とに分かれています。
法定費用とは国へ支払う保険、税金でどこの業者でも同じです。
違ってくるのは車検業者に支払う部分で、1万円違うだけでも業者からすれば取り分がかなり違ってきます。
高い車検業者が丁寧ということはいえませんが、ある程度費用と整備とは比例してきます。
ディーラー、整備工場、フランチャイズ、スタンド、カー用品店と一般的にはこのような価格順にいわれることは多いですが、その業者ごとに細かく費用も違ってきます。
ですので見積もりを自分で取り、
- 見積もりでの点検項目の多さ
- 必要のない部品交換が含まれていないかどうか？
- 他の業者の見積もりと比較して価格が高すぎたり安すぎたりしないか？
という視点で業者は選んでほしいと思います。
以下のページにも見積もりで比較するべきポイントについて説明をしています。
整備能力の見極めには参考にできると思いますので、失敗しないように参考にしてほしいと思います。
参照
「ディーラーの車検の見積もり明細でよくある必要のない項目は？」
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元ディーラー整備士が公開する車検業者の選び方
