車検前倒しで自賠責保険料の損をしてしまう?

 

いくつかの理由で車検を前倒しで受けてしまうということがありますが、気になるのが車検費用や保険料などをどの程度損してしまうのかということです。

また自賠責保険の場合には、保険期間というものがあり、2つの保険をかけることができるのかというような技術的な問題も出てきます。

今回は車検の前倒しと自賠責保険について説明をしたいと思います。

 

車検を受けるべきタイミング

 

最初に理想的な車検の時期を説明しておきます。

多くのドライバーが知っていることだと思いますが、

 

  • 車検証の有効期限を確認する
  • その有効期限の30日前以降からが受けるべきタイミング

 

となっています。

法的には車検を受けた翌日にまた次回の車検を受けても良いのですが、次回の車検時期というのは今回通した日から起算して2年後が有効期限となります。

しかし有効期限の30日前から期限までに車検を受ければ、次回の車検の有効期限は今回からちょうど2年となるので損をしないということになります。

 

参照

車検はいつからいつまで受けることができるのか?

 

車検の前倒しと自賠責保険の重複

 

たとえば以下のようなパターンがあったとします。

 

  • 今回の自賠責の有効期限 4月7日
  • 今回の車検の有効期限  3月25日

 

このような状態で自賠責保険料が4月から上がるので3月中に自賠責保険の更新をしたいという場合もあります。

このような場合には

 

  • 今回の自賠責保険は有効期限になるまで放置する
  • 同時に新しい自賠責保険を値上げ前に契約してしまう

 

という方法を採用するのですが、法的には特に問題はありません。

新しい自賠責保険は次回の車検の有効期限の日以降も有効とならないといけません。

そのため今回のようなケースでは新規の自賠責保険は25ヶ月で加入しなければいけないということが注意点といえます。

これは

 

  • 車検は有効期限日の夜24時まで有効
  • 自賠責は有効期限日の昼の12時まで有効

 

ということで同時スタートの車検と自賠責では12時間早く自賠責の効力が切れるので、25ヶ月として車検の有効期限を超えないといけないという事情があるからです。

 

参照

自賠責保険で25ヶ月や37ヶ月加入期間が存在する理由

 

車検の解約と解約返戻金

 

今回のケースでは古い自賠責を解約すれば多少保険料が戻るのではと思うかもしれませんが、おそらく保険期間の残りは1ヶ月未満など微妙な場合が多いでしょう。

そのため今回の場合については手続きの面倒さと比較すれば数百円など微妙な保険料しか戻らないので放置しておいても良いでしょう。

戻る保険料があったとしてもお菓子数個分程度といって良いでしょう。

 

自賠責の重複と適用される保険

 

自賠責は古い保険から適用されます。

つまり今回のケースで2週間ほど解約しない限りは2つの自賠責保険がかかっていることになりますが、古い自賠責のほうから適用となります。

ただし下りる保険金が2倍になるといったこともありません。

というのも同じ対象についての保険であり、補償が2倍になるわけではないからです。

 

車検業者に相談すると自賠責の前倒しはできないといわれた

 

これはよくあることかもしれません。

車検の前倒しによる自賠責の前倒しもそうパターンとして多くはないからです。

法的には自賠責の前倒しと、重複は特に違法性はないので上記の説明の通りです。

ただし業者によっては今回のようなレアケースについて知らない場合もありあますので、その場合にはあまりその車検業者で車検を出すのはどうかと思います。

多少勉強不足の感もあるので、もう少ししっかりと営業している業者のほうが車検自体も安心なような気がします。

 

参照

車検を通す7つの業者を徹底比較

車検費用を簡単に安くする4つの方法

車検料金は車検業者ごとにここまで違う!

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