昼間に灯火するデイライトがありますが、車検で通らないということもあります。
基本的に灯火は車検ではなぜかうるさく言われることもある項目となっていて、今回のデイライトも同様に厳しい保安基準に沿って判断をされるということになります。
デイライトと保安基準
車検では保安基準といって一定の規則に従って通すかどうかを判断されます。
デイライトの場合には保安基準第42条(その他の灯火等の制限)などに引っかかることが多いです。
この規定はかなりボリュームがあるのですが、デイライトに関係する規定を抜粋すれば
- 300カンデラ以下であること
- デイライトの灯火の色が赤色でないこと
- 点滅したり光度が増減するものでないこと
- フロントガラスの上部に設置する場合にはライトの色が緑黄色又は青紫色でないこと
といったものがあり、これらの条件をクリアしなければ通らないデイライトとなってしまいます。
デイライトの高さと車高基準
デイライトと車高の関係を気にするドライバーもいます。
しかし上記の基準を見てもらいとわかりますが、高さの基準というものは存在しません。
しいていえば、フロントガラスの上部に位置するデイライトの場合には色が緑黄色又は青紫色に限定されるということです。
参照
デイライトの取付け位置
車高や高さとともによく出てくるのがデイライトの取付け石位置ですが、車両の両端から400ミリ以内でないといけないというようにいわれることもあります。
しかし冒頭で説明しましたように横位置についての規定が保安基準にはないので、基本的には位置については気にする必要はないといえるでしょう。
デイライトが点灯しないようにして車検を受ける
デイライトと車高を気にするためにデイライトのヒューズを切って点灯しないようにして車検場に入るドライバーもいます。
しかしこの場合、車検に灯火の整備不良として通らないと判断されることもあります。
- 車高の基準にかからないように設置をして点灯するようにする
- デイライト自体を取り外す
という対応をしていきましょう。
フォグランプとデイライト
デイライトは昼用ですから、夕方からはフォグランプ使用となります。
通常両方を夜につけるわけでなく、夕方以降はフォグのみということが多いですが、このような連動した状態でも車検では通らないということはありません。
これも冒頭の保安基準を見れば連動でも問題ないことがわかると思います。
デイライトとディーラー
仮に上記のような条件をすべて満たしたデイライトであってもディーラーでは通らないと判断されることが多いかもしれません。
これは保安基準などから判断しているというよりも、指定工場としてやメーカーとしての判断といって良いのではないかといえます。
指定工場であれば変に緩く車検基準を適用して通すと、あとで問題となったときに指定取り消しなども考えられます。
そのためグレーゾーンの車はまず通さないということが多いのです。
この場合には別の車検業者に車検を出すか、ユーザー車検を行うと良いでしょう。
参照
「車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは?」
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
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