車によっては後部座席のヘッドレストがないという場合もあります。
このような場合に車検でどのような検査を受けて、またその検査官の判断はどのようになることが多いのでしょうか?
ヘッドレストについてはグレーゾーンというものはあまりなく、どこの車検場でも判断は統一されているといって良いでしょう。
基本的には以下に沿って通るかどうかを判断して良いといえます。
ヘッドレストについての保安基準
車検では保安基準という一定の基準に沿って判断をされます。
ヘッドレストについても基本的にはこの保安基準に沿っているかどうかが問題となりますが、保安基準の第22条の4(頭部後傾抑止装置等)がヘッドレストに関する規制内容となります。
これによれば平成24年6月30日以前製造とそれ以降製造車とで改正が行われていて、ヘッドレストについての内容も違っています。
ただし自家用車の場合にはそれほど大きな改正とはなっていません。
- 平成24年6月30日までの車 運転席のみヘッドレストが必要
- 平成24年7月1日以降の車 運転席と助手席のみヘッドレストが必要
ということです。
助手席は必要と改正されていますが、後部座席については必要ないということで改正されていないことがわかります。
ヘッドレストがなくても通る車の条件
車種やシートによってはもともと後部座席のヘッドレストがないという場合もあります。
その場合にはヘッドレストがなくても通るとなります。
検査方法としては
- まず前席のヘッドレストがあるかを確認される
- 次に後部座席のヘッドレストがないことを確認される
- ただし後部座席のヘッドレストはなくても通す
と主にこのような流れとなります。
基本的には前席の運転席と助手席とにヘッドレストがあれば通ります。
(ただし車の製造年は確認しておいてください。運転席のみでOKな場合もあります)
- 2列シートであれば後部座席にヘッドレストがなくても通る
- 3列シートであれば2列目と3列目とにヘッドレストがなくても通る
というのが車検場の検査官の判断方法です。
ネット上で混乱するヘッドレストの車検判断
ネット上でもヘッドレストの通るかどうかの判断で180度違う回答を見かけます。
ヘッドレストがないと通らないという回答もあるようですが、それはその回答している方のエリアや車の年数が違うということかもしれません。
上記でも記載しましたが、自分のエリアの陸運局に照会すればまずヘッドレストは前席だけで問題ないという回答がほとんどだと思いますが、心配な方は事前に電話で確認しておきましょう。
ヘッドレストと安全上の理由
このように後部座席のヘッドレストは必要ないとすることがほとんどの車検場の判断ですが、ヘッドレストの存在理由としては
- 事故時に後部座席の人の被害が大きくなる
- むち打ち軽減の効果を期待する
というようなことがあるからとされています。
車検とは別にヘッドレストは後部座席にも用意しておくと良いと思います。
他社製のヘッドレストをつけると通るのか?
助手席のヘッドレストも必要という車であれば、このような場合によくあるのが
「ヘッドレストをすでに紛失している」
という場合です。
しかし穴があるというシートではそのままない状態で受けると車検には通りません。
この場合には正規品でなくても良いので、とにかく何かのヘッドレストをつけるということが通る条件といえます。
参照
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