ユーザー車検よりディーラーなど業者の車検のほうが基準は緩いのか?

 

車検には大きく分けて

 

  • ユーザー車検といって自分で車検を通す
  • ディーラーをはじめとした車検業者に出す

 

という2つの方法があります。

それぞれの通るかどうかの基準が違うのかどうかということはよく疑問に思うドライバーがいるようで、今回はこの点についてまとめてみたいと思います。

 

車検の保安基準は1つしかないものの

 

冒頭の2つの車検ともに保安基準といって国の決めた基準で合格かどうかを判断します。

つまり本当はどちらの方法の車検が緩いというようなことはないわけです。

しかし保安基準というのは

 

  • ホワイト   保安基準を明らかに満たしているもの
  • グレーゾーン 保安基準の規定があいまいでどちらとも判断できないもの
  • ブラック   明らかに抵触しているもの

 

と3つに判断することができるのですが、グレーゾーンが結構多く検査では出てくるのが問題となります。

このグレーゾーンははっきりといって

 

  • 車検業者の判断
  • 車検場の検査官の判断

 

ということになって、車検業者次第、検査官次第で通るかどうかの判断が180度違うこともあります。

 

参照

保安基準と車検場の検査官のブラック判定の基準

 

車検業者の判断が厳しい理由

 

結論からいいますとグレーゾーンについて

 

  • 厳しく判断するのは指定工場である業者
  • 緩く判断することもあるのは国の車検場

 

といって良いです。

指定工場というのはディーラーなどを指しますが、グレーゾーンを緩く判断して国の監査にかかれば指定工場の取り消しを受けることもあります。

そうすれば経営に支障も出てくることもあってグレーゾーンを厳格に判断するということになるわけです。

つまりユーザー車検のほうが通りやすいという場合もあるわけです。

 

参照

車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは?

 

特にディーラーでは正規部品しか通らないと判断してくるところもあって、車検では閉口するドライバーもいると思います。

またこれはディーラーに限らず、指定工場である他の車検業者にもある程度はいえることです。

車検業者に出して通らないといわれても、ユーザー車検をしてみればすんなり通るということもよくあることです。

 

ユーザー車検のほうが基準も緩くて有利か?

 

車検に通すということであればユーザー車検、そして万一通らないという場合にはテスター屋さんをうまく活用すれば最安値で通すことはできます。

 

参照

ユーザー車検の前にはテスター屋を利用するほうが良いのか?

 

しかし毎回ユーザー車検というのはあまりおすすめしません。

というのも車検とともに24ヶ月点検という作業も同時に行う必要がありますが、この点検をユーザー車検の場合にはまず行うことはできません。

すると摩耗したままの部品やオイルがあるとなり、大きな故障を誘発することもあるのです。

できれば毎回ディーラーをはじめとした車検業者に出すのが理想ですが、そうではない場合でも2回に1回は車検業者という程度が無難だと思います。

 

参照

24ヶ月点検と車検との違いとは?

平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる

車検費用を簡単に安くする4つの方法

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