車検では保安基準という規定で判断をするのですが、ライト類について保安基準は細かく規定されています。
とはいっても検査官の目視判断という要素もあり、微妙な判断となるところもあります。
実際の車検場の検査官の判断の様子も含めてヘッドライトについてまとめてみたいと思います。
車検のヘッドライト検査はロービームで行う
車検では外観検査から大きく分ければ6つの検査が行われます。
そのうちの1つがヘッドライト検査となっています。
この検査はロービームのみで行われ、ハイビームでは検査は行ってくれません。
ハイビーム状態で
- 光量
- 光軸
とを機械で計測し、その数字によって車検に通るかどうかが判断されます。
ただし光量検査については車検場によってはまだハイビーム検査をしてくれる場合も例外としてあります。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
車検のヘッドライトではハイビームは関係ない?
そのため通常走行時の下向き、ハイビーム状態では検査は行われないということです。
極端にいえばハイビームではどのような状態であってもロービームで保安基準を満たしていれば合格ということになります。
追記
2015年9月ロービーム検査になりました。
これによって光量検査の通りやすさはかなり違ってくるので要注意です。
ただし上のように車検場によっては光量検査のみハイビーム検査をしてくれますので、どうしても通らないときには話をしてみましょう。
光軸検査はロービームしか原則ダメとなっています。
車検ではヘッドライトの光量不足や曇りは日常茶飯事?
光量不足という理由で車検に落ちる車はかなり多いです。
- 車検業者に出す
- 事前にテスター屋さんに整備してもらう
ということであれば調整後なので通るように持っていってもらえますが、ユーザー車検でそのまま車検場に行く場合には落ちるということが多いです。
- ヘッドライトカバーの紫外線による痛み
- ヘッドライトの劣化
が主な理由です。
普通に駐車をしていても紫外線を受けてカバーの黄ばみによって光量が落ちるということは非常に多いです。
まったく運転していなくても紫外線による影響は受けます。
ヘッドライトの劣化は交換しか方法はないのですが、カバーのほうはクリーニングすれば部品交換なしで車検に通ることも多いです。
参照
ヘッドライトの明るさを簡単に上げる方法
上記のように
- クリーニング
- 部品交換
が根本的な方法で、テスター屋さんや車検業者に依頼するのが正当な方法です。
しかしあとちょっとで通るという場合には
「アイドリング状態からアクセルを少しふかした状態でヘッドライト検査を受ける」
と通ることもあります。
スピードが出たときにヘッドライトが明るくなる機能を利用した方法で、もう少しというドライバーの方は参考にしてほしいと思います。
車検の保安基準とヘッドライトの色
保安基準第32条(前照灯)においてヘッドライトの色は白色とされています。
改造やヘッドライトの交換をしていないと通って当たり前の規定ですが、街中を走っていると
- 青っぽいヘッドライトの車
- 黄色のようなヘッドライト
という車を見かけることもあると思います。
このような場合には車検に通るのか説明をします。
車検の保安基準とヘッドライトの黄色やケルビン数
ライトの色について密接に関係してくるのがケルビン数という単位です。
まず青色のようなヘッドライトはこのケルビン数が高いことが多いのですが、ケルビン数が6000を超えるようなヘッドライトは白色でないとして通らないことが多いようです。
参照
黄色については改造をして、黄色のヘッドライトにしている、しようとする車もあります。
フォグランプも黄色はダメで、淡黄色までしか通らないとされています。
ヘッドライトについては淡くても黄色もダメとされていて、車検時には交換するといった対応が必要となってきます。
参照
4灯ヘッドライトでの車検の通し方
たとえば
- 高級車
- ロービーム用の2灯とハイビーム用の2灯
というように4灯式のヘッドライトではやや車検場で行わないと通らないことがあります。
ハイビーム検査の場合には、ロービームの2灯を隠すということが必要となります。
このようにすれば検査に通るといえますが、手で隠すことはできないので何かの紙やテープで隠すという場合が多いです。
ヘッドライトにスモークフィルムを貼れば車検に通らない?
これはテールランプにも多いのですが、ヘッドライトの場合にはまず通らないと考えてほしいと思います。
テールランプでは以下のページにも説明していますが、色や明るさという基準を満たせば通ることもあります。
参照
車検とヘッドライト光軸検査
色、量とともに光軸もヘッドライトでは重要な検査です。
これもハイビームで検査をするのですが、一定の距離壁から離れて、そのときの一番明るい点がどこにあるかで光軸のずれがないかを検査します。
通常に走行しているだけで光軸のずれはないだろうと思うドライバーも多いのですが、道路の石や側溝などで簡単に少しずつずれるのがこの光軸です。
光軸が合っているかどうかのチェック方法と、その調整方法について以下のページにまとめていますので参考にしてほしいと思います。
参照
車検前にヘッドライト調整をどこでするのが良いのか?
光軸は自分でも案外調整できますが、光量は正直少し難しいです。
そのため
- 車検業者で調整してもらう
- ユーザー車検ではテスター屋さんで調整してもらう
というのがベストです。
テスター屋さんでは数千円程度でヘッドライトの調整をしてくれるのでそれほど負担はないと思います。
参照
「ユーザー車検の前にはテスター屋を利用するほうが良いのか?」
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