一般のドライバーにとってあまりなじみのない言葉かもしれませんが、
「素通し車検」
ということを依頼されることがあります。
この意味と車検業者の感じ方について説明をしてみたいと思います。
素通し車検とは?
まずこの意味を説明しておきますと
「点検整備も何もせずにいきなり運輸支局の車検場に通しにいくこと」
という意味です。
ドライバーが自分で車検を通しにいくようなユーザー車検に近いような状態で車検を受けることです。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
車検は2年ごとに受けるわけですが、2年も整備も点検もしなければやはり何かの検査項目に落ちることは出てくるので、個人的にはあまりおすすめはしません。
素通し車検を受ける業者とは?
車検業者には
- 指定工場
- 認証工場
とがあります。
指定工場とは運輸支局ではなく、自社ラインに車を通してそのまま車検を通すことができます。
ディーラー、車検専門フランチャイズといった業者は基本的に指定工場ですので、素通し車検ということはまずないと思います。
素通し車検というのは認証工場が多いといえます。
参照
「車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは?」
たとえば町の個人経営の整備工場などが今回の素通し車検を受けてくれることが多いのではないでしょうか?
今までの付き合いもあれば余計に顧客からの依頼を断りにくくなるといって良いでしょう。
素通し車検で利益率が低くなる理由
認証工場の整備工場からすれば
- 事前にテスターなどで車検に通る状態まで整備点検をする
- 大丈夫と判断できた状態で車検場に車を持ち込む
- 1度で合格する
ということがベストですし、またこれが通常の車検の進め方といえます。
しかし素通し車検では整備点検を飛ばして車検場に行くので、当然不合格となる項目は複数出てきます。
- ヘッドライトの光軸
- サイドスリップ検査
などでは特に通らない項目が出てきやすいと思いますが、こうなれば再検査を受けなければどうにもなりません。
参照
再検査はその日に3回まで受けることができますが、
「再検査を受ける時間」
をロスするということになってきます。
繁忙期だとこの再検査の時間で他の仕事がこなせないというような二重のロスも考えられます。
参照
ドライバーからすれば車検に落ちる箇所だけ整備点検してもらえるので車検費用が安くなるというメリットもありますが、整備工場からいえば正直迷惑かもしれません。
それまでの付き合いもあって断れないという事情もあるのかもしれませんが、一部の整備工場では素通し車検を断るというところもあるようです。
ユーザー車検代行業者だと安く車検を受けることができるというように考える人もいるかもしれませんが、代行業者の場合には車検に落ちてもその後の再検査は行わないことが多いです。
また落ちた箇所の整備点検もサービスとしては存在しないことも多いので、結果としてはこの素通し車検のほうが安いということがあります。
そのため今でも素通し車検にこだわるドライバーもいるようです。
参照
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