仕事をしていて通勤程度しか使わない、また仕事はしていないが買い物程度にしか車は使わないというような場合、車検や点検でバッテリーが弱くなっていると指摘されることはあります。
バッテリーはもともと消耗品ですからいつかは交換しなければいけないものですが、走行距離が少ないことでバッテリーの寿命が短くなってしまうのももったいないと感じるドライバーも多いかもしれません。
バッテリーの寿命とその交換費用
バッテリーは4年程度で通常でも寿命となってきます。
4年というとおおよそ走行距離4万から5万キロ程度で交換するべき消耗品ということがいえます。
バッテリーは車検のときに業者に合わせて交換してもらうというバイが多いかもしれませんが、費用的には1万前後だと思います。
以下のページにも説明をしていますが、バッテリーやタイヤなどは本当は車検ではなくカー用品店で交換してしまったほうがはるかに安くなります。
参照
だいたいバッテリーですと3000円程度で交換できるようになると思いますが、車検で交換する1/3程度になるということになります。
バッテリーが弱くなるのは走行距離だけでない
今回のように走行距離が少ないのでバッテリーの劣化が早くなっていると指摘されることが多いのですが、実際には走行距離だけではありません。
- エンジンをかける回数が少ない
- またはエンジンはよくかけるが1回の走行距離が少ない(放電のほうが多くなる)
- 寒冷地に住んでいる
- 電装品を多くつけている
- ファンベルトの不具合
- 配線の漏電
というのも大きな原因となります。
たとえば買い物だけで車を使用しているという場合には
- 走行距離は年間に数千キロ
- 週に3回から4回しかエンジンをかけない
といったことも少なくないと思いますが、このようなケースですとたしかにバッテリーの調子はすぐに悪くなってくるということはあります。
車は始動時にバッテリーから放電されてさまざまな電装品へ電気が供給されます。
つまりエンジンをかける回数が多く、かつそのかける時間が短いほどバッテリーへの負担が大きくなり劣化していくということになるのです。
ファンベルトについては以下のページで説明をしています。
参照
バッテリーの劣化による前兆
いきなりバッテリーが切れるということもよくあるのですが、よくある前兆としては
- エンジンをかけたときのセルモーターの音がおかしい
- 負荷をかけたときにヘッドライトが暗くなる
- マイナス端子に白い粉が出ていたり、残量が減っている
というようなところは突然バッテリーが切れる前兆と思っておいて良いでしょう。
ただ通常車検でバッテリーの比重チェックもしている場合にはここまでの前兆はまず出てこないと思います。
ドライブはバッテリーを維持するのに最適?
よくあるアドバイスとしてはドライブをするというものがあります。
一見良さそうなアドバイスですが、逆効果な場合もあります。
ドライブをするということは当然エンジンをかけるのですが、デメリットとしては
- 1回の走行距離が少ないと放電が多くなりかえってバッテリーの劣化が進んでしまう
- ガソリンを無駄に使ってしまう
ということでうまく行かないことが多いのです。
充電をすればバッテリーはまた復活する?
また家庭でも充電をすることも可能なのが車のバッテリーです。
私も充電はすることができますが、あまり車のメンテナンスに慣れていない方だと車の重大な故障を招くこともあると思います。
充電ではプラスマイナスの配線をするのですが、この接続を誤ると車の電子機器に重大な故障を招くこともあって、バッテリー交換の何倍も費用がかかってしまうこともあるのです。
自信があれば節約になりますが、失敗しないという自信のあるドライバーに限定の方法ではないかと思います。
ではどうすれば効率的にバッテリー機能を維持できるのか?
一般のドライバーとしては車庫でのアイドリングが効果的だといえます。
15分程度でも良いので、3日を開けずにアイドリングで駐車場に放置しておく機会を設定してきましょう。
これだけでもかなりバッテリーの状態は良くなるはずです。
エアコンやラジオなどは切っても構いませんので、エンジンを回転させる機会を与えていくことが重要となります。
ただ問題はアイドリング中に目を離している間に盗難がありえるということです。
地方だと問題はないかもしれませんが、都市部だとちょっとした隙に車の盗難に遭うことはあります。
この場合には庭の花に水やりをしながらその間にアイドリングさせておくなど工夫をして機会を確保していきましょう。
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