リンクロッドの亀裂や劣化があれば車検に通らない？

車検業者に出したときにリンクロッドの亀裂を指摘されることがあります。

このリンクロッドの交換をしなければ車検には通らないと伝えられることもありますが、ドライバーからすれば疑いが強いようでこの点について説明を行います。

リンクロッドは車検の検査項目か？

車検ではいくつかの検査項目がありますが、その中に下回り検査というものがあります。

（ちなみに車検の検査項目については以下のページに説明をしています）

参照

この下回り検査で落とされることがあるのがリンクロッドの破損です。

下回りで打音検査というものがありますが、この音によって破損があることが特定されて通らないとなります。

リンクロッドというのはスタビライザーにあるパーツです。

駆動系のパーツということですが、リンクロッドが破損するとグリス漏れを起こします。

これによって内部に雨水や砂が入り込み、ジョイントの錆を起こし、ついにはサスペンションが異常をきたします。

ここまでくれば正常に走行することはできず、斜めに走るようになったり、異常なくらいに不安定な走行をするようになります。

ハンドルが十分にきかずに大きな事故を起こし、何の罪もない通行人を事故に巻き込むこともあります。

リンクロッドの交換には1つで1万から1万5千円程度が相場といえます。

数箇所あるのがこのリンクロッドで車検費用がいつもよりも高くなることは避けられません。

しかし上記のようにかなり重要なパーツで、劣化などがあれば交換しないという選択肢が取れないパーツでもあります。

たとえば新車への乗り換えを視野に入れている、また今回の車検で最後にするというようなことも検討している場合もありますが、このような場合でもリンクロッドが破損したまま走行はしないほうが良いと思います。

リンクロッドの破損からすぐにサスペンションの異常まで到達することは考えにくいですが、慎重に考えればやはり交換なしに走行するということはあってはいけません。

人身事故を起こした場合に整備不良であると認定されれば罪はより重くなります。

厳しいですが、リンクロッドの破損を知っていてそのままにするというのはドライバー失格といえるでしょう。

交換は避けられないとしてもその交換費用や工賃をあえて高い業者に出すのも違うと思います。

ディーラーでの修理が一番高くなりますので、費用をなるべく抑えたいという場合には整備工場、車検専門フランチャイズに車検は出していきましょう。

またそれ以外の業者に出すという場合には以下のページで過剰整備がないかもよくチェックしておきましょう。

参照

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