車検ではバックプレートという言葉を聞くこともあるかと思います。
よくあるのがこの部品が錆びてしまうということですが、しばしばバックプレートについての質問を受けるので今回はまとめて説明をしたいと思います。
バックプレートの役割
まずこの部品の説明をしていきます。
場所としてはブレーキローターの裏側に位置しています。
- ブレーキパッドやローターから摩擦によって出てくる飛沫粉をサスペンションなどに飛ばないようにする防御壁のような役割
- ボールジョイントを走行によって生じる熱から守る役割
- ブレーキローターを飛び石から守る役割
- 雨水の侵入を防ぐ役割
ということで簡単にいえばブレーキ系統の保護の役割といって良いでしょう。
まれにバックプレートはなくても良いのではないかと考えるドライバーもいますが、上記のように重要な役目のあるパーツでないという状態で走行するべきではありません。
保護なく走行すれば重大な車の故障になることもあります。
バックプレートの錆や欠け
バックプレートは冒頭でも記載しましたが、錆びたり、また欠けたり、変形してしまうこともよくあります。
錆びた段階で車検業者は交換を勧めてくることもありますが、錆びていても防御の役割が果たせていれば実際にはもう少し持つパーツでもあります。
特にディーラーですとちょっとした錆でもすぐに新品の正規品と交換という話になってくるのですが、やや過剰整備といって良いかもしれません。
このバックプレートは車の内部への保護というものですから、錆びていても変形していても保護になっていればまだ交換までは必要ないといえるのです。
- 錆の場合にはバックプレートの強度次第で交換かどうかを決める
- 欠けの場合にはその欠けた面積次第で交換かどうかを決める
- 変形の場合にはペンチ等で形状を戻せば強度さえあればまだ交換しなくても良い
ということは一定の目安としていえると思います。
ペンチと記載しましたが、触るとわかりますが保護のためのもので、そこまでの強度はもともとありません。
ちょっとした力を加えるとすぐに変形するものでもあります。
雪国の車は特にバックプレートの錆は起きやすいので、頻繁に交換の時期といわれることもありますが、錆とそのバックプレートの強度をチェックして交換かどうかは決めていくと良いと思います。
バックプレートから異音が出ることもある?
車検前、あるいは車検すぐ後に車からキーというような異音を感じることもあるかもしれません。
バックプレートは上記のように割合変形しやすいもので、変形すればローターに接触するようになって異音が出ることもあります。
またバックプレートに小石が挟まっていても同様の異音がする場合もあります。
この石はかなり小さなものでも異音の原因となることもあります。
車検前だと異音の原因の点検や修正をしてもらえば良いのですが、車検後にこのような異音を感じる場合には基本的には神経質になる必要はありません。
石が落ちて異音がしなくなるなど原因が自然に解消されることもあるので、様子を見て良いでしょう。
しかしその後も数日異音が消えないという場合にはその車検業者の整備ミスも考えられますので、整備保証を活用して再点検してもらうと良いでしょう。
バックプレートなしでも車検には通るのか?
結論からいいますとバックプレートがなくても車検には通ります。
車検は以下のページに説明しましたように決まった検査内容しかないので、バックプレートのような部品がたとえなくても通ります。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
ただし安全上や車の性能維持という観点から見ればバックプレートなしで走行するのは無謀だと思いますので、しっかりとつけておくほうが良いと思います。
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